Boys Stories

□離れていても(2PM)//ミンジュン×チャンソン*MJ side*
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新ドラマのOST制作のため
俺が宿舎に帰ったのは0時を回ってからだった


忍び足で廊下を歩き
そのまま自室には寄らず
向かったのは愛しい恋人の寝室














そぉっとドアを開けて中に入る


静かで安らかな寝息が聞こえて
ほっとする


時々夢にうなされることのあるコイツが
俺は心配でたまらないんだ...


光に照らされて見える
コイツの綺麗すぎる横顔に見とれる


かがみこんで
ふわふわの髪に指を絡ませて
白い肌を撫でる


「ふ...んん......」


ふいに洩れた艶のある声



起きたか...?



少し心配になったが
その様子はなく
優しい笑みを浮かべて眠る彼





ふと、気づく






あぁ...また開いてる...



俺と眠るときは閉めているのに
一人で眠るコイツに夜、そっと会いに行くと
必ず空いているカーテン



遮光物の一切無い窓から入る月光に
コイツは照らされていたのだと知る



ゆっくり立ち上がり
カーテンを閉めようと手を伸ばす











その時





「ひょ...ん......?」



振り向くと目を擦りながら起き上がる
アイツの姿















「チャンソン...」







ぼーっと俺を見つめる寝ぼけ眼の表情にさえ
色香が漂う




「悪い...起こしたか...?」



カーテンを閉めることをやめ
チャンソンのベッドに腰掛けて
そっと頭を撫でる



「ううん、大丈夫」



そう言うと俺の胸に寄りかかる





少しの沈黙





「あ...ミンジュンひょん...」



思い出したようなチャンソンの声がする



「ん...?」



「おかえりなさい...」



俺を見つめて
ふにゃっと笑いながら言うチャンソン



「ただいま...」



そう応えてゆっくりと頭を撫でる



「そういえばさ...」



その体制のままで俺は尋ねる




「チャンソンは何で
カーテン閉めないで寝るんだ?」







「...閉めなきゃダメ?」





「いや...ダメってわけじゃ無いけど...」





危ないと思う
私生ペンとか記者とか...
どこから見てるか分からない
無防備すぎるチャンソンが心配なんだ
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