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□マンションの中ってさ。
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「あの、皆も
やる気満々ですよ…?」
「えっ…は?」
ちょっ、言っちゃ駄目でしょ!と
誰かの声が小さく聞こえてくる。
「あのー…俺から見えない場所に
誰が居るn((いいから早く鍵を
開けて下さいな。」
…取り敢えず開けますね、
汚いですけど。と鍵を開けた。
そしてすぐにおじゃましまーす。
と声が聞こえる。
一体何人で来たのかと思うくらい
声が沢山聞こえた。が
3人だけだった。
一階101号室に住んでいて
管理人の菊比古さん、
同じく一階、110号室の夢兎さん
(他称:むーちゃん)
三階304号室に住んでいて
今モニターに映っている
副管理人の馨さん、
ごめんなさいね、と菊比古さんが
謝ってきたが
逆に感謝してますと返した。
「…陽向ー、これ何ですかぁ?」
突然、夢兎さんが段ボールを開け
質問をしてくる。
俺は顔色がどんどん変わり、
気付いたときには夢兎さんから
それを取り上げていた。
夢兎さんは目を丸くして
吃驚していた。
「「それは、何かしら?」」
管理人'Sが声を揃えて
じりじりと近付いてくる。
いや、あの、と言いながら
俺は後ろに後ずさりする。