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□自宅じゃない、自室だ。
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あの面白い子とあの“入居願”の紙に
出会ってから数日がたち、
俺は引っ越しの準備をしている。
そう、俺は念願の自宅警備員に
なることが出来るのだ!
“入居願”を管理人の菊比古という人に
渡したときいくつか質問された。
料理が作れますか?とか
歌を歌ったり誰かを演じたり
出来ますかとか。
料理は両親が海外出張することが
多かったから男子が作れな…おっと
作らないような料理も
作ったことがある。
歌ですか…好きですよ。
何か解放される感じがするし。
演じようと思えば
演じれる。と答えた。
簡単に入居することが出来た。
というか、よくよく考えたのだが
“自宅警備員”というより
“自室警備員”じゃないかと。
だってマンションだから←
「まぁ…いいか。
…うーしっ。後は積むだけだな。
あ、お願いしまーす。」
荷物をダンボールに入れる作業が
終わり、引っ越しトラック業者に
積み込みを頼む。
すると、遠くの方から声が聞こえた。
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