覇道をゆく者

□幕間
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永遠の虜囚に出演いただいた皆さんに集まって頂きました。

出演:曹操さん 夏侯惇さん 呂布さん
ゲスト:張遼さん

呂布「ぬうう、気に入らんな…」

曹操「何が気に入らぬのだ?」

呂布「夏侯惇とアレなシーンがないじゃないか」

曹操「何を言っている、あれだけ絡みがあれば充分だろう」

呂布「なんで未遂に終わる話なんだ、俺はそんなに腑抜けではないわ!据え膳喰わぬは男の恥よ」

曹操「惇の裸を見せるだけでも我慢ならぬわ‼…ん?どうした惇、頭を抱えて」

夏侯惇「もう止めてくれないか、恥ずかしくて聞くに絶えぬ…」

呂布「夏侯惇、曹操より俺の方が上手いしこっちもでかいぞ」

曹操「大きければ良いものでもなかろう。それにそんなものを入れられたら惇が壊れるわ」

呂布「黙れ、どれだけ良いか試してやる。来い夏侯惇!」

夏侯惇「ええい触るなっ!お前らやめろ白昼にこんな話っ」

呂布「なんだ、つれないことを言う。俺とは口づけしたり乳繰りあった仲だろ、夏侯惇」

曹操「役の話だ、惇は儂のものだ。全く…話があったときに貴様との絡みは淵にでも代役を頼めば良かったわ」

夏侯惇「孟徳、さらりと酷いことを言うな」

呂布「完全版で俺と夏侯惇の熱い濡れ場を追加した話を作るべきだな」

曹操「代役を探さねばな…」

夏侯惇「この弁当上手いな。お茶も渋みが効いていて良い」

曹操「完全版なら、ラストにさらりと流された儂と惇の濡れ場をもっと濃厚にやるべきだろうな」

呂布「そんなものは無くていいかエンドロールに文字だけいれとけ」

夏侯惇「あっ、おにぎりの中に昆布が入ってる」

曹操「貴様の出番こそダイジェストで済ませばよいこと。その分惇の寝顔や湯浴みのシーンをアップで長くした方が見る方も楽しいぞ」

呂布「巫山戯るな、主役は俺と夏侯惇で悲恋の話だろ」

曹操「寝言は寝て言え、呂布。暴君に奪われた夏侯惇を取り戻し、傷ついた心を癒やす主君との美しい絆の話よ」

夏侯惇「卵焼きに砂糖はいただけんな…」

呂布「それこそあくびが出るわ。むしろクライマックスに俺の脱出劇があった方がいいだろ!夏侯惇を冷血な君主から救う英雄の話だ、これはいけるぞ」

曹操「貴様は死に役だろう。話を変えるな。そんなに出番が欲しいなら処刑のシーンを追加するか」

呂布「何…!ぬう、しかし純愛を貫き傲慢な主君に殺されるというのも感動的だな」

曹操「処刑方法は気絶するまでくすぐりの刑と曹仁の笑えないオヤジギャグを延々聞かされ続けるのとどちらか好きな方を選べ」

呂布「曹操…貴様やはり性格悪過ぎるぞ…!おい夏侯惇!お前こんなのに付いていくと後々苦労するぞ、俺のところに来い」

夏侯惇「いや、もう慣れた…あっ、おにぎりにタラコが」

曹操「そうだ、惇は儂を愛しておるからな、貴様のとこへなどやらぬわ」

呂布「ならば、ここで決着をつけようではないか!」

曹操「望むところよ‼来い!呂布!」

夏侯惇「帰りたい…」

張遼「呂布殿を迎えに来てみれば、どうしたことだ今日は対談ではなかったのか?」

夏侯惇「すまん、俺にも止められなかったわ…弁当余ってるから持って帰るか?卵焼きが甘いがうまかったぞ」

張遼「かたじけない」

呂布「うおおお曹操ー‼」

曹操「息の根止めてくれる‼」

張遼「呂布殿、帰りましょう。弁当も二人分もらいましたから」

夏侯惇「孟徳、帰って碁でも打とう」

呂布・曹操「…」

呂布「ちっ、仕方ないな。曹操、命拾いしたな!またいづれ決着をつけてやる」

曹操「貴様こそな。大口を叩けぬようにしてやる」

張遼・夏侯惇「ほらほら」

曹操「惇、碁の後は酒でも飲んで、その後に…」

夏侯惇「…わ、分かったから…!」

呂布「卵焼きは砂糖入りなんだろうな」

張遼「そのようですよ」

呂布「そうか!なら良い」



***少しあとのそれぞれ***********

張遼「ところで、呂布殿は私(の武)では物足りませんか?」

呂布「なに?張遼、お前...」

張遼「私は呂布殿(の武)を追いかけてここまで付いてきましたこれからもお役に立てるよう尽力したいと思っていますが」

呂布「お前の想い、よくわかったぞ。すまなかった、今までこんなに近くにいたのにな」

張遼「呂布殿…!」



※張遼が腰が立たないと3日3晩寝込んだのはその後のことらしい。


曹操「しかし、夏侯惇。よもやお主呂布に惚れてはおらぬだろうな?」

夏侯惇「何をいう、孟徳。そんな訳はないだろう」

曹操「ならば良いが...」

夏侯惇「俺にはお前だけだからな...」

曹操「惇、碁は後回しじゃ!!こちらへ来い!」

夏侯惇「まだ日が高いぞ///」

曹操「もう待てぬわ」


※二人は碁盤をそのままに寝所へ消えて行きました。

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