俺の空色なのだよ
□僕の理想のヒト
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「嫌です!」
「ほら、我儘ばかり言うもんじゃないよ…」
「嫌です!!…緑間君…僕を離さないで下さい!!」
「テツ!!いい加減に離れろ!!」
「嫌っ!!緑間君!!」
「黒ちーん…俺の方が良いって」
冒頭から起こっている大騒ぎは、只今帝光中学男子バスケ部レギュラー陣に依るものである。
緑色の髪をした長身の美人男子に、ふわふわの空色の髪をした可愛らしい男子がしがみついて離れないという…
見るものが見れば、何ともオイシイ…ゲフンっ!!…失礼。
微笑ましいはずの光景を、何とか引き裂こうとする赤、青、紫達の攻撃によって一種の戦場と化していた。