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□オカン的少女
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「結ちゃーん、ミートパスタ上がったー?」
『今、出来ましたー!』
此処は、雑誌にも載るほど美味しいと評判の高い【felicita-】というイタリアンカフェ&レストラン
店名はイタリア語で幸せを意味する
この店に入って出てくるときには幸せになっているという意味をもつ
あたしは、此処でキッチン担当たまにホール担当で活躍してます!
「マルゲリータとディナーBセット入りまーす」
『はーい!』
最近、釜戸を触らせて貰えたあたしはピッツァにも手を出している
『橘さん、具材お願いします!クリームパスタ出来ましたー!』
「はい、ただいまー!」
せかせかと忙しそうに仕事をこなす皆
忙しい…だけど楽しい
だって自分の料理が食べられて、美味しいって言ってもらえるとか嬉しすぎる
――――………
そんな忙しいディナータイムも終わり、閉店の時間
『終わったー!!』
「お疲れ様、結ちゃん」
『お疲れ様でーす』
「今日のまかない、誰だっけ?」
「たっちーじゃね?昨日、結が作ったじゃん」
「え、マジ?」
たっちーというのは、同じキッチン担当の橘さん(男)で、たっちーじゃね?って言ったのはバイトの友達兼同僚の長谷川莉那(女)ちん
同僚で友達の女の子は莉那ちんより女の子ーという感じの朱里ちゃん(じゅり)がいる
『あ、じゃあ…あたし作りましょうか?』
「え、いいの?」
『その代わり、橘さんは来週モッツァレラめっちゃ使ったピッツァ、あたしに作ってください』
「そうきたか」
『どうしますー?』
「じゃあ、頼むー!俺来週、頑張りますんで」
「ま、いいけど…結の飯、旨いし」
『おい、莉那ちん飯って言うなや』
「ごめごめ……でも旨いよなー朱(あか)ちん」
「うん!結ちゃんのお料理美味しいよね♪」
『ちょ、マジ朱里ちゃんの感想のが嬉しいわ、あたし』
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