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□馬鹿と仲良し
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じーっと視線を感じてあっくんを見れば平介の手元の袋をずっと見ていた
「あー、明日にでもお菓子作ろうかと思って……手伝う?」
こくこくっ!
『ハイハイ!手伝う!』
「やめろ、お前うちの台所爆発させる気か」
『へーへーやりませんよーだ…言ってみただけだし』
「ゆい、やらないの?」
『あたしお菓子作れないのよ、ごめんね』
「そ…そーなの」
『うん、だからあっくんと平介が作ったお菓子、楽しみにしてるね』
こっくん
「……でも、たのしい…」
『「?」』
『あっくん、あたしねプリン買ってきたの!手洗って一緒に食べよ!』
こっくん
タタターと駆けていってしまったあっくんを追おうと立ち上がった
『ちょっと平介』
「んだよ」
『いつまでそこ、座ってんの?』
「別にいーだろ」
『じゃ、後ででもプリン食べてくださいな。あたしはあっくんと食べてくるから』
「結」
『何よ』
「お前、プリン2個しか買ってなかったろ」
『後で1個足したの、あたしもそこまで意地悪じゃないよ』
「……ゆい」
『あーごめん!今行く!』
「そこまで意地悪じゃない…ね」
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