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□馬鹿と仲良し
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そして、帰り




「そんなに俺が悪いのか」





『そりゃそーでしょ』





「何のためって親が心配だからとかじゃないの?」





『昼に言ったこと聞いてた?あっくんだってしっかりしてるとは言えまだ子供だよ?危ないことがあってからじゃ遅いし、アンタの我儘のせいで誰が我慢することになるのか分かってんの?』




「わかんねーよ」





『頭悪っ』





「うっせ、ただいま」

『お邪魔しまーす』




『あれ、電話中だ』




「あれで会話できてんのか?」




平介が言ってるのは電話に対してうん、と頷くあっくんの姿





「うん」





「だいじょうぶ」






『出来てるみたいよ』




「だな」




ガチャ


電話を置いたあっくんはこっちに寄ってきた




「いらっしゃい、今日も」





『こんにちは』




こっくん




「今のおとーさん?」



こっくん





「なぁ、我慢はないのか?えーとつまり、父さんと母さんがいなくて寂しいとかないのか?」





「こまるから」






「ふーん、もっと我儘言えばいいのにねぇ」




ぺし



「ってーな、何すんだよ」





『何って躾?』




「躾って…俺は犬か」




『犬のが賢いよ、今、思ってること言いなさいよ。馬鹿ってほんとどこまでいっても馬鹿なんだから』





「うっせ」




『あっくん』





「?」





『お父さんとお母さんに寂しいって言えないならあたしに言っていいよ』





「でも……」





『あたしは困らないから。って言うより言って欲しいな、我儘。あたしはあっくんの我儘聞いてあげるから』





「………………ありがとう」





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