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□はじめまして
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「こっち」
結局、平介はおばさんに殴られ、濡れてしまったあっくんを着替えさせに部屋へ呼ぶ
『あたしまでごめんねー』
「分かってんなら帰れ」
『あっくん置いてった馬鹿はアンタでしょ、お世話してくれた幼馴染みにもう少し謝罪とかさ、そーゆーのないわけ?』
「ねーな、頼んでねーし」
『反省してんのか、アンタは』
「分かんねーんだよ」
『は?』
「あーもーいいだろ、別に」
『よかねーでしょーよ』
「お前には関係ねーんだから」
『あっそ、すいませんね…あっくん』
「?」
『そこの本、持ってっていーよ』
「何でお前が言うんだよ、これ俺のなのに」
『あっくん、キラキラしてたから』
「そーゆーの好きなの?」
あっくんが見てるのはケーキのレシピ本
こっくん
あーあ、平介に似そうだなー
『あっくん、平介みたいに馬鹿になっちゃダメだよ』
「……?」
『このお兄ちゃん、馬鹿だから』
「うっせ」
『じゃあ、あたし帰るわ…あっくん、またね』
こっくん
あっくんが此処に通い詰めたら楽しくなりそう
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