短編小説(ポケスペ)

□聖夜のミラクル
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リビングでは大きなクリスマスツリーが倒れていて、チュチュが頭をおさえて痛みをこらえていた。
「チュチュどうしたの!?」
「チュ〜…」
謝っているようなしぐさをするチュチュを見てイエローはいつものように自分の手をかざしてチュチュの気持ちを読み取った。
「そっか、ありがとチュチュ」
どうやらチュチュは落ちてきたクリスマスツリーの飾りを付け直そうと登ったら、クリスマスツリーが倒れたようだ。
「でもムチャしちゃダメだよ!」
チュチュが反省している時、キッチンから焦げた匂いが漂ってきた。
「そういえばボク、ケーキを作っている途中だったんだ!!」
慌ててイエローはキッチンに戻った。ケーキのスポンジは無事であった。クリスマスツリーも元通りになってようやく準備が終わった。あとは彼が来るのを待つだけである。彼が来るのは夜であるためまだ時間がある。イエローはふと何かを思い出したかのように家を飛び出した。
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