infringe×前鬼

□まねっこ
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千代side


『は……私が、ですか?』


夜叉の当主、スガヤ様に呼び出され



その内容に首を傾げる。



『え〜…お祖父様、それは面倒くさいよ。』



スガヤ様は私のお祖父ちゃん。


私じゃなくてもいいでしょう?


そうごねる私に



当「その呼び方はやめなさい。」


ビシッと口をつぐませると



当「八大夜叉として、お前の仕事だろう。」


『はい……』



最もな御叱りを口にする。



当「逆らうならば喰って構わん。」


『私雑食じゃありません。』



当「ならば殺して構わん。」



スガヤ様は権力を振りかざす事がお好きなようで



神の力を振りかざし



生物の命をコントロールしようとする。



自分の手は汚さず



一言命じればいいんだから楽なもの。




『天狗かぁ……』




また面倒な騒ぎを起こしてくれたものね?



誰も彼も



力を求め争う




『あぁ、違うか……』



彼は



愛を求めて戦ったんだっけ?




『愛、ねぇ……』



叶わなかった恋を確認するのは気が進まないけれど



久しぶりの天狗へのお出掛けも悪くないかしら?





身なり整え


何十年ぶりの彼の元へと向かう。



祥さんが亡くなったのは残念だけど



彼が生きていて



良かった……


ーーーーー
☆簡易説明☆

貴方と前鬼さん中心!

祥さんが亡くなった後からのお話です。

天狗じゃなく、鬼神様です!


主人公:千代さんは、夜叉(鬼神)の八大です。


鬼神は龍神と並ぶ天界の守護神八部族の一つ。


龍神→鳴神を使役する
鬼神(夜叉)→天狗を使役しています。


鬼神は毘沙門天様の眷属で武道の神様。


八大夜叉は八大天狗を遣い魔として使役するらしい……
そのまま使わせてもらっています(^O^)


……が、支えるのは無比力夜叉だけに限らせてもらったのが今回のお話☆


服装は巫女さん的なモノを想像して頂ければ(*μ_μ)♪







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