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□伯耆くんのハロウィン
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伯耆side



まったく、ここの大人達は……



伯「……はぁ。」



足がスースーする。

落ち着かない。

これも、他人の不幸を願った罰か

やましい考えをもった罰か……

障子を境に賑わう居間

障子を境に腑に落ちない廊下の僕



伯「…………はぁ。」



ここでうだうだしていても仕方ない、と何度目かのため息を吐き

女性警察官の短いスカートの裾を押さえて障子に手をかける。



伯「入ります……」

前「おっ!罰ゲームのオチがきたでっ!」



中から聞こえる浮わついた声に苛立ったりしない。

苛立ったりなんか、していない。

……していない。

スラッと障子を開ける



匡・相・豊・前・3「………………。」

ムスッ
伯「…………。」



視線と



実・翼「美少女……!」

伯「いや、男ですよ。」



カメラのシャッター音



豊「…………伯耆。」

伯「王様これで満足ですか?こんな格好僕より……」



……女性の方が、いいでしょう



豊「イケる。」

伯「は………」


豊「俺、伯耆なら案外抱けるかも。」

伯「ひっ……!?」



……背筋が

ぞわっとした。



豊「伯耆……」

伯「オコトワリシマス。」



ぞわっとした。すごく。










散々な目に合ったけれど



『……ふふふっ』

実「楽しいねー!」


『ね、楽しい……』

伯「…………。」



深夜に伸びた片付け。

彼女がこうやって笑うなら、たまのイベントだっていいかもしれないな……

なんて想うんだから

恋って不思議だ。



『伯耆くんの女装も素敵だったよ!』

伯「それについては記憶から消してください。」

『えー!?』



そして、厄介な病。




ーーーーー
最後までおつきあいありがとうございました!
唯さん、リクエストありがとう!
遅くなってすみません……

わちゃわちゃハロウィン、伯耆くんの片想い、お楽しみ頂けていたら嬉しいです!


しえる。
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