闇の世界 〜キバ〜
□愛されてます 〜お時間〜
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パンパン
ギャーギャー騒いでたのを一瞬で止めた乾いたおとが響いた。それをしたのは紛れもなくレイジだった。そして忌々しそうな顔をして言った。
レイジ 「朝から騒がしいですよ皆さん。まったく不躾な...」
アヤト 「あぁっ!?」
なぜかキレるアヤト
ライト 「もーじゃましないでよレイジ」
軽く機嫌が悪くなるライト
カナト 「なんですか?鬱陶しいですよ」
ため息まじりに言うカナト
スバル 「ほっ...」
なぜか安心するスバル
『ごめんなさい...』
素直に謝るリル
それを見たレイジはなぜか心の中に妹に謝らせた罪悪感がめばえた。
ただでさえ可愛い妹がしょぼんとしてるのだから
レイジ 「リルが気にやむことはないんですよ?それよりもあの穀潰しを起こしてきてくれませんか?」
普段から厳しいレイジが妹にだけこんなに優しいのは虫酸がはしるほどだ。しかしレイジはリルには怒った事がないのだ。なのでいとも簡単にリルは言うことを聞くのだ
『うん。シュウちゃん起こしてくるね』
たたたっ
リルがシュウの部屋にいったところでレイジのお説教タイムがはじまった
レイジ 「まったくあなた方は...私のリルといったい何をしていたんですか?」
アヤト 「なぁーにが"私のリル"だ!この七三眼鏡シスコン野郎!!リルはお前の所有物じゃねーんだ」
ライト 「あれ?アヤト君にしてはまともな事いってるねぇ〜」
スバル (どうせアヤトの事だから絶対に後から"俺のもの"とか言うん...)
アヤト 「俺様のものにかきまってんだろ?」
スバル (やっぱり)
パシィィイン!!!!
痛々しい音がしたと思いレイジのほうを向くとふところから取り出した鞭をゆかに打ち付けていた
レイジ 「先程から聞いていればペラペラと好き放題言ってくれますね...ッ」
さすがにバカな4人でも確実に怒らせたことはわかった。そして思った
(逃げるぞ/逃げよう/逃げましょう)
4人は一斉に廊下のほうへ逃げ出した。しかしレイジも持っている鞭を振り回しながら追いかけてきた
カナト 「この僕がッ...はぁっ...本気で走ることになるなんてッ...はぁ」
アヤト 「おい!どこに行くんだよ!?」
ライト 「リルはシュウのっ...部屋に行くっていっ...てなかったっけッ...はぁっはぁっ...」
スバル 「ならシュウの部屋にいくぞっ」