捧げ
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☆咲はイタリア語練習中です。
(言葉は解るけど筆記不可)
☆英語も苦手です。
咲からの手紙
『お久し振りです、私の社長(恐らく当人はMy dearくらいのノリ)少しの間私の拙いイタリア語にお付き合いください。
まずなにより、
おめでとうございますお誕生日(日本語と逆にしとけばいいと思ってるから逆になってる)
今年も邪魔しに行きたかったのですが、残念なことにどうしても追手から逃げられませんでした。(本当にこう書いてある)
それでも折角なので粗大ゴミ(本当にこう書いてある)を贈らせてください。
薔薇の花束に混じっている白いジャスミンは私が育てました。
甘い匂いはお嫌いですか?
もし、そうでしたらすみません。
花瓶は、よろしければお使いください。
栞は日本の伝説上の生物をあしらったものです。
“Yata-karasu”といいます。
栞はいくつあっても大丈夫かなと思って。
それから、今更ですが私の社長(またこう書いてある)は何か好きなお菓子はありますか?
もしよろしければお届けします。
貧相な届け物で恐縮ですが受け取ってくださると嬉しいです。
最後に、ほんとにごめんなさい。
こんな支離滅裂な手紙を送ってしまうことをお許しください。
うちの金髪ハンサムで気品溢れる、頼れる彼(恐らく意味がわからないまま書かされたのだろう)に色々教えて貰いながら書きました。
もし、まだおかしなところや間違ったところがあってもどうぞ見逃してくださいませ。
おめでとう!誕生日!!
(やはり逆に書かれている)
以下日本語
“誕生日おめでとうございます、いつまでも素敵で私困ってしまいます(笑)
一方的に大好きです!!”
Arayama Saki』
無地の白い封筒と飾り気のない便箋に書かれた手紙。
ただ、封筒は小さなハートのシールで止められていた。
*異国語の手紙でも卑屈さが隠せない程苦心してるんですまどろっこしいとか言わないであげてください。
*社長が大好きすぎる。←
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