ゆめ。
□ファースト・キス
1ページ/2ページ
ピーンポーン
「はーい、いらっしゃい」
『お邪魔しますっ!』
今日は優樹のお家でデート
付き合い始めて
3ヶ月ちょっと経ったけど
今日がはじめて
「飲み物持ってくるから先に二階に上がってて」
『うん!わかった』
二階にきたけれど
初めて来たから
どの部屋かわかんない
迷っていると
グラスを二つ持った優樹が
登ってきた
案内してもらって
部屋に入ると意外に
片付けてあった
『きれいにしてるんだね』
「今日のために昨日めっちゃ頑張った。笑 」
『そうだったんだ、笑』
いつもキレイじゃないんだね 笑
正直に言うところ
優樹らしい
それからお喋りしたり
課題を広げてみたり
テレビをつけたり。
テレビではお笑い番組が
あっていた
「ははははっ、こんなのありえないっしょw」
『ほんとー、めっちゃ面白いw』
トークやコントが
繰り広げられていて
楽しく見ていた
ある芸人のコントが
キスをテーマにされていた
その後のトークでは
キスの話で、どんどん
広がっていった
経験も全くないし
そうゆう話が苦手な私にとっては
すごくつらい、
というか
隣に優樹がいると
すごく恥ずかしい
「コイツ放送ギリギリだしー笑」
『う、うんっ…///』
「はははははっ!!!」
優樹は笑ってるけど
正直何の話かよくわかってない
だけどなんとなく
想像がつくから嫌だ
「……天道虫?」
『なっ、なに!?///』
「・・・・・・」
『っ///』
ずっと顔を覗かれて
テレビの音声だけが
部屋に響いた