学園祭-前半-(20)

□小十郎×幸村
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「…呆けてるなよ?幸村」

「ぅあっ…やだ……!」

唾液か何かで濡らしたのか、引き締まった尻の間に滑った指の動きを感じる。何を、口を開きかけたところでその指がある一点だけを繰り返しなぞっているのを感じて、幸村は慌てて伏せていた頭を上げた。

「小十郎殿!」

「ここでは"先生"だ、幸村」

「っ……せ、先生」

「なんだ」

「そ、そこは看てもらう必要ないでござるっ」

「ああ、ここか?」

「ひゃ…っ!ひと、の話聞いて…!」

四つん這いの格好になったのが拙かったのか、指の第一関節までが幸村の蕾に侵入を果たした。弧状にしたそれで内壁を引っかかれ、思わず腰を浮かしてしまう。奥もさることながら入り口付近も敏感な蕾を容赦なく責められて幸村は再び枕に顔を埋めた。

(ああ、どうしよう…!)

もしかしてこのまま貫かれたら、ここが学校であるのも構わず彼に縋ってしまうかもしれない。教え込まれてしまった快楽にはどうしても逆らえない。現に、もっと奥へと指を誘うように蠢く内壁がはしたなくも先を強請っていた。

「熱いな…
熱があるのは間違いねぇ」

「そ、そんな場所で測らないでくだれ…ぇっ」

破廉恥な体温計こと小十郎の長い指が、もう一本添えられずぶぶ…と奥まで挿入されてしまう。だが今度はそこから動こうとせず、本当に熱を測るつもりでぴたりと動きを止めた。

だが、そうされてつらいのは幸村の方。それは小十郎も充分に分かっている癖に、何分彼は意地が悪い。

「先生っ…せんせ、い…っ」

甘く掠れた吐息をばら撒きながら、先生の触診が終わるのを待つ。

勝手に腰が動いてしまうのは自分の所為じゃない。せめて彼の指が動いてくれるなら、その手管の所為にしてしまう事もできたのに。

「く、ふっ……ぁあ…」

「診察で感じちまうとは…
やらしい身体だな?幸村」

「おれ、が悪いんじゃな…ぃ」

「こんだけ前も濡らしておいて、俺は悪くないはねぇだろう」

「はあああ…ッ!」

中に埋め込まれた指が動くと同時、後ろの刺激で反り勃つ自身を扱かれ堪らず首を振った。時折ぽた、ぽたと何かが落ちる音がするのは気のせいじゃない。

 
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