学園祭-前半-(20)

□小十郎×幸村
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「…んぁ…も、出る…から…!」

「いいぜ出しても…早いとこ楽になっちまえ」

「ちがっ…じゅ、授業に出まする…っ」

限界まで溜まったものを出したいのだと勘違いした小十郎が、その攻め手を一層激しいものとする。

根元まで飲み込まれ、じゅぶじゅぶと上下に扱かれれば…形のいい口から出入りする己自身と、男の口角に浮かぶ白の眩しさに眩暈がしそうだった。

耳を塞いでいた手で小十郎の髪を掻き乱し、お願いだから止めて、とせがむ。

2人きりの部屋でもない、学校の中でも平気で淫行に及ぶ…破廉恥な恋人の目を真っ直ぐに貫いて。

(そんな切なそうな顔されちゃ…止めてやれるモンも止めてやれねぇ…)

快感に揺らめく腰はびくびくと痙攣を繰り返して忙しない。

どこを弄ってやれば喜ぶかなんて、今まで過ごしてきた月日ですべて曝け出してやった。元から素質があったらしい、感度の良すぎる身体は何処も彼処も小十郎のもの。破廉恥だと罵る、その初心すぎる心も同じ。

溢れる先走りを啜りながら、そろそろイかせてやるかと先端を荒々しく舌で弄った。

「く、ぅ―――――……!」

か細い悲鳴が上がると同時、咥内に生温かいものが放たれる。それを嫌とも思わずすべて飲み干してから顔を上げると、真っ赤な顔で息を吐く幸村がじろりと睨んでいた。

「ん、ぁ…止めてって、言ったのに…っ」

「何言ってやがる…保健室に転がり込んできた生徒を看病してやるのが、俺の役目だぜ?」

「こんなの、看病じゃない…っ」

でござる、と抗議する筈の唇を塞がれ、幸村はそのままベッドに仰向けに倒れた。少し苦味があるのは、紛れもない己が放った残滓。

うぇ、気持ち悪いでござると思う間もなく熱い咥内を蹂躙され、あまりの気持ちよさに今度こそ眩暈が襲ってきた。

 
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