学園祭-前半-(20)
□佐助×幸村
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｢ひああぁっ…！｣
｢すっげ…熱いよセンセ…｣
佐助の大きさに馴染むのを待って、幸村の呼吸が落ち着いたところで律動を開始する。初めは、ゆっくりと。ナカの熱さを味わうように侵食していく。
｢う、うごくなぁ…っ｣
｢もう…注文多いなぁ｣
煩いお口は塞いであげるよ、と上半身を倒して唾液に光る唇に口付ける。前傾した姿勢ではより奥を抉ったか、幸村の身体が弓なりに反れた。
キスしながら探るように腰を揺らし、幸村が反応を返した場所を探り当てる。やや突き上げるようにしてやると、イイ場所に当たったのか悩ましげに腰をくねらせた。
初めてなのに、最高にいやらしくて癖になりそう…身体だけが目的で近付いた、そう思われてしまっても可笑しくはないけれど、健気にも背に腕を回してくれる姿に愛しさを感じられずにいられるか。
｢センセ、ごめ…マジで好き｣
｢うぁっ…さ、すけ…ぇ…！｣
ぐりゅ、と後孔を穿てば抱いた身体が小刻みに痙攣する。もう絶頂が近いのだろう。これ以上焦らすのはお互いに無理だった。速度を上げて感じる場所だけを突き上げて、幸村の射精を促す。
｢あぁ…さすけ、もう、もう出るっ…！｣
｢いいよ…センセのイくところ見せて｣
｢み…な、見るなっあ、やだっ
…やあぁ―――！！｣
｢―――くっ…！｣
反り返った自身から放たれた白濁が幸村の腹を汚す。達する寸前で杭を引き抜いて、その白濁に交じり合うように佐助のものが放たれる。
２人分の精液にまみれながら荒い息を吐く幸村に覆いかぶさり、落ち着くように頭を撫でた。達した衝撃で焦点の合わなかった瞳が光を取り戻し、しばらくして己の置かれている状況を認識する。
｢痛かった？ゴメンね｣
｢さ、さす…け｣
先ほどまでの激しい行為とは裏腹に、頭を撫でてくれる優しい手に絆されそうになる。
この生徒は初対面の教師に向かって好きだと言ってみたり、無理に押し倒したり。強気な行動を取るくせに、何故その瞳は寂しそうなのだろう。
(いいや！気にしたら負けだっ)
興味を持った、なんて絶対に言ってやらない。絶対に…
｢ねぇセンセ。俺のこと、好きになってくれた？｣
｢ッ誰が好きになど…！｣
｢またまたー。照れなくていいってば｣
｢照れてなどおらぬ！この馬鹿佐助っお前なんてもう知らぬわ！｣
この教師にとって、生徒に尻を追い掛け回される地獄の日々だとしても。
目の前で飄々と笑う生徒にとっては、楽しい楽しい学校生活の始まりである。
end...