学園祭-前半-(20)
□佐助×幸村
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「しっかり感じてるよ?ココ」
「やめっ…はなせ…!」
「言う割に力入ってないよ、センセ」
腰を抱いている手を放したら、へたり込んでしまいそうになっている癖に。
(俺も、人のこと言えないけど)
早くこの身体と繋がってみたくて。その時、この人はどんな顔をするんだろう。
「ちょっと力抜いててね」
「な…?っあ、あ、そこ…!」
少しばかり掻き集めた蜜を指先に絡ませ、幸村の自身よりもっと奥の…当人でさえも直接触れることはないだろう場所にそれを塗りつける。誰か来てしまうかもしれない、そんな焦りが未開の蕾を性急に押し開いた。
「いッ…痛い…!佐助ぇ…っ」
指一本でもかなりキツい。お願いだから、力入れないでと再び耳を愛撫して気が逸れるのを待つ。
暫くして指の感触にも馴染んできたか、少しの余裕が生まれたそこにもう一本増やす。こんな狭い場所に挿入るだろうか。
「ん、あッ!?」
「…ココ、気持ち良い?」
内部でクッと折り曲げた指が、コリコリとした突起を引っ掻いた。途端に悲鳴を上げた幸村の足が崩折れる。そのまま磨いたばかりの机の上に押し倒し、下着ごとズボンを引き抜いた。
「やめっ…やめろぉ…!」
涙やら鼻水やらで顔はぐしゃぐしゃになっていたけれど、萎えたりなんてしなかった。もっと感じさせて、とろとろに蕩けた表情も見てみたい。
(焦らされるコッチの方が堪んないって…)
カチャカチャとベルトを鳴らし、限界までそそり勃つ己のものを取り出す。それを己の足の間から見た幸村は、サーッと顔を蒼褪めさせた。何をされるのか分かってしまったから。うまく力の入らない腰を長い手指に拘束され、指を入れられていた場所に昂りを押し当てられる。佐助は、はぁ…とひとつ息を吐くと先端を潜り込ませた。
「息吐いてっ…力抜いてよ」
「むり、む…りぃ―ッああ!!」
ずず、ずず…と長大なソレは最奥を目指し、少しずつ蕾を開かせていく。
たいして慣らしもせずに突っ込まれては痛いだろうに…少しでもいい、その痛みをなくしてやれるのならと幸村の自身を掴んで上下に扱いた。前後の刺激に苛まれる幸村は、深く深呼吸して痛みから逃れようと必死になっている。お陰で少しばかり動きやすくなった内部に、ぴったりと根元まで埋め尽くした。