□赤ずきん
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ある時代ある場所のお話。
























赤ずきん






















昔々、黒ウサギという可愛い女の子がいました。
その黒ウサギは純粋無垢で、皆の人気者でした。

中でもAブロック基地副隊長であるカツは、
黒ウサギのことが可愛くて可愛くてたまらなくて溺愛ぶりはそれはそれは凄いものでした。

そしてある日、カツは黒ウサギに赤い頭巾をあげました。
それはとてもとても黒ウサギに良く似合って、
黒ウサギは皆から「赤ずきんちゃん」と言うあだ名で前よりも一層親しまれました。















ある日の事、黒ウサギはカツに言いました。



「私が小さい頃にお世話になってたお婆ちゃんが、具合悪くなってさ。
お見舞いに行って来るから、ちょっと留守番しててください。」



バスケットに入った美味しそうなパンとワインをカツに見せて、黒ウサギは言いました。



「そんな!黒ウサギだけ行かせるわけないだろ!
この周辺には、この頃飢えた狼が出るみたいなんだから…
そんな所に黒ウサギを一人で行かせるわけにはいかない。」



心配そうな表情でカツは黒ウサギにそう言いました。



「心配しないでください!
私なら大丈夫ですから!」



と、黒ウサギは付いて来ようとするカツをなんとか説き伏せ、
黒ウサギはお婆ちゃんの元に行くことになりました。












「気をつけてね、黒ウサギ・・・。」



いつまでも心配し続けるカツを大丈夫ですから!と黒ウサギは落ち着かせ、
黒ウサギはそのままお婆ちゃんの住む森へ向かって行きました。


しばらくして森に着き、黒ウサギは躊躇いもせず入っていきました。
そして大体半分くらいまで森の中に入っていったとき、誰かが黒ウサギに声をかけました。



「こんにちは、黒ウサギちゃん。」



それは、狼でした。
だけど、黒ウサギは気付かなかったのです。
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