主
□赤ずきんちゃん
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「それでは今からボーボボ劇場、『赤ずきん』を始めたいと思います。ナレーターはオレ、ヘッポコ丸がさせていただきます」
「お前で大丈夫かよ」
「あんたよりマシだ」
ゴホン
「それでは…」
『始まり始まり〜♪』
ある所に赤ずきんという、ピンクの髪に赤いずきんを被った、か…かゎ……!
(おい!ちゃんと言えよ!)
(わ、わかってるよ…!)
赤ずきんという、か…カワイイ女の子がいました…!
ある日赤ずきんは、風邪を引いたおばあちゃんの所へお見舞いに行くことになりました。
「赤ずきん…コレをおばあちゃんの所へ持って行ってちょうだい」
「うん!わかった!」
「ところてん促進ギフト」
「誰もいらないよ!!」
赤ずきんのお母さんはところてん好きで有名です。
それは時に火星に連れて行かれる程でした。
(なんだこの台本……)
「何があったらそうなるの!!?」
赤ずきんは森の中へ歩いて行きました。
「…………」
すると、木の影から狼が赤ずきんを見ていました。
「あの女〜!ヒロインは私なのよ…!!」
いや違う。
狼は赤ずきんに話しかけました。
「赤ずきん、どこに行くの?」
「風邪を引いてるおばあちゃんの所だよ」
「それなら向こうにお花畑があったから、おばあちゃんに花を持ってってやれよ」
「花…そうだね、ありがとう!」
赤ずきんはとってもいい子です。
(オイ…台本にねぇこと言うんじゃねぇよ)
(うるせぇ!)