主
□幸せの空
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てめぇを好んでいるなんて言わねぇ。
てめぇに好かれるなんてのは望まねぇ。
オレが望むのは―――、
幸せの空
「おっ、OVERちゃん、いらっさいー。」
よぉ!
と、スーパーに入ってきたOVERに天の助は声をかけた。
「・・・てめぇ・・・こんな所で何してやがる・・・。」
その天の助の声に答えることなく、OVERは自分の質問を天の助にぶつけた。
「あーうん。いいじゃん、別に。」
OVERちゃんに関係ないよーん。
と、口を尖らせてそう言った。
「オレがちょっと目を離した隙にいなくなろうなんざ、
てめぇ、良い根性してんじゃねえか?ああ!?」
OVERはそう言い、鋏を振りかざし、天の助に先を向けた。
それを聞いた天の助は一瞬にして青ざめる。
・・・最初から顔青いけれど。
「だって・・・だって・・・オレだって・・・スーパーで売れたいもん!!」