TOX2【長編】
□いざ!魔物退治の旅α
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「……ん?」
依頼分の魔物を討伐し終わり、次の依頼を受けに戻ろうとしたところで、巨大な魔物を発見した
向こうはこちらに気づいていないようだが、さて、どうしようか……
GHSで時間を確認する
「時間は…………あるか」
ここのところ、リドウさんにしろおにーさんにしろ、目の前に結構な獲物がいるにも関わらず戦えないという葛藤の日々を送っているため、こう、いろいろ溜まっているのだ
……もちろんリドウさんと戦いたいわけではないが、これは本能だ、仕方ない
ただ1つ問題なのは、ここで戦っていることがおそらく何かしらの方法でリドウさんに伝わっている、気がする
その証拠に、トリグラフを出てからずっと同じ視線を感じている
おそらく見張らせておくといったエージェントだろう
もういっそ付いてきてるエージェントを殺してしまおうか……
いやいや、落ち着け
そんなことをして、それがリドウさんにばれてみろ
……絶対軽蔑される
軽蔑されるくらいなら目の前の魔物倒していろいろ鬱憤を晴らしてしまう方が絶対得だ
「……よし!」