短編(CP)
□よかれと思ってさようならです
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「よくも遊馬くんに酷いことしてくれましたね」
ありえない声がする
俺の良く知った声
俺自身の声
そして背中に走る鋭い痛み
「あの時は遊馬くんの前だったから黙って踏まれてましたけど、残念ながら僕は遊馬くんのことに関してはそこまで器は広くないんです」
「っ……こんなことをする奴を遊馬が好きになるとでも思ってんのかァ?」
「遊馬くんもきっと分かってくれます。だって遊馬くん、僕のことは大好きですし」
それは暗に俺のことは嫌いだと、そう言っているようだった