―星―

□〜夜明け〜フィンフェイ
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真っ暗な夜
星が辺りを照らしている
ほとんど何もない荒野を歩く少年がいた
片手に傘をもって
少年の体には無数の火傷があった
血にまみれた包帯はもう使い物にならなくなっていた

「痛い…」

少年はつぶやき歩く
なんでこんなにまでなって生きてんのか分からなかった
死んでんのか生きてんのか自分でもわからない

意識が朦朧としていた

足が上手く動かず転んでしまう

傘が放り出された

「死ぬ…」

少年は目を閉じた
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