※おまけ30の続きです


―――――




という訳でようやく着手する訳ですが。


とりあえずお待たせして申し訳無かったです。



ではでは、裕造さんの不遇っぷりをまずはとくとご覧あれ(爆)




―――――



此の恋が一方的な片想いであるという事は、他ならぬ自分が一番良く分かっている。



其れでも

惚れた女に夢を抱くのは、男ならば誰しもありがちな罠というモノ。




そして例外に漏れず



周囲からは冷静沈着、ニヒルでシビアな仕事至上主義と評される『本堂裕造』も想い人である『財前美里』に並々ならぬ理想と幻想を抱いていた―――






※デート待ちの裕造さん(何故かこれだけ敢えてのメガネ無し)


今日は待ちに待った、愛しい彼女との初デート。

人一倍不器用で、感情を素直に表へ出せない裕造自身も内心では此の日をまだかまだかと心待ちにして居た程待ち望んでいた。


しかし―――



裕造「おい、其の格好は一体どういうつもりだ??」

と、あからさまに不機嫌な声色で語りかける其の表情は険しく


愛しい女へ向けるに相応しい表情では決して無かった。




だが‥…





※気合の全然入っていない普通の格好をしてくる美里さん



美里「どういうつもり‥と聞かれましても」


不思議そうに首を傾げる、目の前の女の格好を見れば誰の目からも理由は明白になった。


何故なら





※そんな、否応なしの温度差を感じずにいられなかった裕造さんは思わず文句を唱えてしまう



裕造「此の多忙な私が!!わざわざ君の為に時間を無理矢理捻出して映画に誘ってやったというに!!君の其れは明らかに映画に相応しい格好では無いだろう?!」


と、裕造本人が指摘した様に。

デート相手の美里自身が、普段と何一つ変わらないカジュアルな―――つまり悪く言えば色気の無い無難な服装で現れたからだ。



確かに、此の日を指折り数えて愉しみにしていた裕造にとって今の彼女の格好は余りにも酷すぎると言えよう。



けれど今日はたかが映画を見るだけの予定で、此の後高級レストランに行く訳でも一流ホテルに行く訳でも無い。




つまり裕造の要求は理に適わない、とても理不尽で主観的な主張だったと言えよう。




だから当人の美里もきょとんとした表情で



美里「そうでしょうか??此の格好が映画に相応しくない、不釣合いな格好とは私には思えないのですが‥‥」

と、躊躇いがちに反論してみせたのだが。




※まさかデートだったとは夢にも思わず、裕造さんに格好をダメ出しされて落ち込む暇も無しにひたすら謝る美里さん


医者という職業柄なのか

はたまた性格なのか。



とにかく滅多な事で自分を取り乱したりしない、常にクールで尊大な裕造が



裕造「幾ら世間知らずの箱入りだったとしても、君とてもう立派な妙齢の女子だろう?!男女の機微が分からないとは言わせんぞ!!其れとも君は―――男と女が二人きりで出掛ける特別な日にもそんな色気の無い格好でいつも出掛けているというのか?!」


などと珍しく熱弁してみせる。



確かに美里自身、普段からこんな色気の無い格好ばかりしている訳では無い。



現に、密かに想いを寄せている閃一との外出時には気を遣ってそれなりの格好をしている訳で。


そんな彼女ももれなく今時の女性であり、オシャレを嗜んだり自分を着飾ったりする事に喜びや楽しみを見出したりする事も少なくなかった。


けれど、面と向かってハッキリ『デートをしよう』と誘われた訳では無かったので。




今の今まで、単にチケットが余っているから映画に同伴して欲しいのだろうと勝手に思い込んでいた美里は



美里「え、あ、はい!!すみません!!そういうつもりでは無く‥私てっきり、今日は単なるお出掛けで深い意味など無いと思っていたものですから。まさかデートだったなんて……ごめんなさい!!」

裕造の迫力に負けて慌てて謝罪してみせたのだ。



元はといえば、ハッキリ『デート』だという事を明言せず遠回しに誘った裕造が悪いのだが。






※仕切りなおしと言わんばかりに自分が着替えを命じたにも関わらず、待たされてついイライラしてしまうが……



裕造「言い訳はこの際良い。待っていてやるから‥さっさとデートらしい格好に着替えて来い!!」


何と我が侭な要求だろうか。

其処で普通ならば、此の理不尽な要求―――否、命令に反発する者も少なくないだろうが。





美里「は、はいっ!!有難う御座います!!」


根は気丈な美里も、今回は裕造の剣幕が余りにも凄過ぎて反論どころでは無くなってしまったらしく。


加えて

常に上から目線で尊大な裕造の態度に慣れ初めていた彼女はコレ以上彼の機嫌が降下しない様にと慌てて着替えに戻ったのである。




だが―――




裕造「…‥‥遅い!!」

30分以上経っても彼女は戻って来なかった。





裕造「一体何をしているんだ、美里は!!」

当初の予定通り事が進まず、つい苛立ちを表に出してしまう裕造。



美里以外の女に興味を示した事も無ければ、生まれて此の方女と付き合った事もデートした事も無かった裕造は何も分かっていなかった。


女の支度は想像以上に長い、という事を。



そして


其れから20分程経った頃―――





※今度こそ、と裕造さんの為におめかしを思い切りして来てくれた美里さん




美里「お待たせしました、裕造様!!」


ようやく支度を終えた美里が待ち合わせ場所に再び姿を現したのだ。



だが、待たされ過ぎて痺れを切らしていた裕造は怒り心頭で




裕造「遅い!!一体何時まで待たせ―――」

と、開口一番に怒鳴り付けてやろうと試みたのだが



其れは失敗に終わる。




※閃一さんへの嫉妬心や、美里さんへの理不尽な怒りなどを一瞬で帳消しにしてしまう程可愛い彼女の姿に萌えてしまう



美里「コレで宜しいでしょうか??」
裕造「ッ///」


視界に入ってきた美里の、如何にも愛らしくて女性らしい格好に裕造の眉間の皺も幾分和らぐ。




そして内心では


―――か、かわいい!!

と、うっかり呟いてしまう程に萌えを覚えつつも




※でもまぁ、素直じゃないから上手く褒めてあげられないんですけどね(笑)



裕造「まぁ、先程よりは随分マシになったが‥スカートの丈が短過ぎるんじゃないのか??」
美里「そうでしょうか??」
裕造「もっと恥じらいを持て。余り感心出来んぞ」
美里「すみません…」


どうしても口下手で、好きな相手を前にすると素直になれなかった裕造はやはり遠回しに牽制するしか無かったのだ。




―――そんな短いスカートを履いて他の男を挑発するつもりか??けしからん!!


勿論、美里にその様な心積もりは全くと言って良い程無かった。


しかし彼女を盲目的に愛し、独占欲を丸出しにしていた裕造は例え彼女にその気が無くとも他の男の視線が彼女の柔肌に向かう事を酷く嫌ったのだ。




別段、付き合っている訳でも無かったけれど。




裕造「まぁいい。今日をもって、美里の全ては私のモノになるのだからな」

などと、下心丸出しによからぬ企みを抱く裕造はボソリと独り言の様に上記のセリフを漏らすのだった。




※でもってさぁこれから、という時に意外とドジッ子な美里さんが足をくじいてしまって





そうして―――


大分遅れてしまったが、気を取り直して映画へ向かおうといざ足を踏み出した二人であったが。



美里「きゃっ!?」
裕造「!!!!!」


しっかり者に見えて、案外ドジな美里が何も無い所で足を捻った挙句

前のめりに転んでしまい




※ぱんちらがばっちり見えてしまうというアクシデントが起こってしまう


ドテッ、という音と共にパンチラ全開で



美里「いたっ…‥」

と、裕造の方を振り返ってみせるから。


思わぬアクシデントに、一瞬裕造は何事かと驚きの余り身動き出来なくなってしまったのだ。



でも



※モチロン純情DT(童貞)な裕造さん、めっちゃ焦る





ばーん、と目に飛び込んで来た

むっちりとした、肉付きの良いお尻に食い込んだ黒地のレースのパンティが妙に色っぽく見え



其処でようやく正気を取り戻した裕造は顔を瞬時に真っ赤に染め



裕造「は、破廉恥なっ!!丸見えだぞ!?少しは恥じらいを持ったらどうなんだッ」

と、慌てた様子で指摘してやったのだ。


なのに



※しかしそんな裕造さんなどお構い無しに、擦りむいて痛い美里さんはぱんちら全開で怪我を確認する



美里「あぁ、もう!!私って本当にドジですね、膝を擦りむいたみたいです」
裕造「ッ///」


倒れまいと膝を付いたのが逆に悪かったのか。

膝を擦り剥いてしまった美里は、黒のニーソックスを捲って傷口部分を裕造の前に晒してみせたのだ。



尤も、晒したのは傷口だけでは無く股の間から僅かに見えるパンチラもだったが。




※試してるのか?!と思わず突っ込みたくなるくらい理性と欲望の葛藤に悩まされる裕造さん




案の定


裕造「っ‥‥!!わざとやって私を試しているのか?!」


自身を忍耐強い男だと自負していた裕造も、好いた女の恥部を下着越しとはいえ―――そう何度も見せ付けられて平然としていられる訳が無く。


まだ見ぬ、愛しい彼女の厭らしい部分を思わず妄想してしまい

ムクムクと邪な欲望が湧き起こってしまったのだ。




だから



裕造「…‥大丈夫か??」
美里「はい。ですが‥あの、裕造様。コンビニで絆創膏を買って来ても宜しいでしょうか??」
裕造「あぁ、構わないぞ。ついでに治療がてら、少しばかり休憩しようじゃないか」
美里「あ、ありがとうございます!!とても助かります」
裕造「そうか」



休憩と称し、彼女をラブなホテルに連れ込んで治療してやろうと目論むのだった。



勿論、傷の手当という名の淫らな治療を―――




―――――


はい、以上です。

実は裕造さんと美里さんを恋人同士にするか友達以上恋人未満にするかで結構迷いに迷いましたが‥‥


閃一さんに嫉妬する部分があったので一応恋人未満にしておきました。


寧ろ横恋慕??

まぁ、裕造さんは生粋の間男なのでコレで良い気もしますが←だって嫁は旦那様命だから。



もし仮に閃一さんと恋人同士だったら美里さんの性格上、安易に異性とデートしないでしょうしねぇ(相手に気が有るにしろ無いにしろ恋人に見られて誤解される様な状況は作りたくないと配慮して)


ただ裕造さんと黒瀬氏の事はぶっちゃけ異性として見ていない(ひでぇ)ので状況によっては一緒にお出掛けする場合もありえなくは無いですが(好きな女にプレゼントを贈りたいから、とか男女二人じゃないと会場に入れないから、とか言われてもちゃんと断わるんだけど、裕造さんや黒瀬氏がめげずにしつこく誘ってきて仕方無しに行くとかそういうパターン。でも雲行きが怪しくなって来たら賢い美里さんはやんわり理由をつけて逃げるに違いない)



そんな何処までも報われない裕造さんと黒瀬氏が愛おしい今日この頃(感性が可笑しい)


そしてどうでもいいけど最初の一枚だけ裕造さんはメガネ無しにしてみました。


ホントはデートだから全部メガネ無しでバッチリ決めて貰っても良かったっちゃあ良かったんだけど。


メガネ無いと何か違和感あったから結局メガネ有りに(笑)

きっとメガネが本体なんだよ、うん(って新八かよ?!)




次〜





※治療がてら休憩しようと世間知らずな美里さんを騙し、ラブなホテルに連れ込みあんな事やそんな事を試みる(犯罪ですがな)




裕造「早く下を脱げ」
美里「あ、あの‥裕造様??」
裕造「何だ??」
美里「どうして下着まで脱がなければならないのですか??(顔を真っ赤にしながら困った様子で)」
裕造「(真顔で)医者の命令に背く気か??」
美里「(裕造の無駄な威圧感に恐れを成して)あ、はい‥すみません///コレで宜しいでしょうか??(スルスルと下着を脱ぎ捨てる)」
裕造「良い子だ(とか何とか言って美里さんの上着をたくし上げ、おっぱいを晒してやる)」
美里「な、何をなさるのですかっ?!(ビックリして逃げようとするが)」
裕造「(そんな美里さんを後ろから無理矢理抱き締め逃げられない様拘束し)決まっているだろう??治療さ。ただし―――特別な、な」
美里「あぁ、いやぁっ///」


うっかり騙されて喰われてしまう美里さんでした。


都合上どうしてもこういう展開になっちゃうけど、基本美里さんはこんなに隙だらけではありませんのであしからず。

寧ろ嫌がる美里さんを無理矢理裕造さんが襲うという形がデフォだと思われる(オイ)



つまりラブラブ感がどうやっても出せない罠。


其れがゆうみさクオリティ(黙れ!!)



次はお待ちかね??のくろみさです←




―――――



幼少の頃からずっと想って来た

愛しい愛しい、たった一人の幼馴染。



彼女の事なら何でも知っているつもりだったし、彼女も自分にだけは気を許してくれている。

其れはつまり、自分が彼女の『特別』であるという事。




少なくとも黒瀬の方はそう思っていた。



けれど黒瀬は分かっている様で彼女の事を何も分かってはいなかった。


鈍い彼女にとって、自分は幼馴染以上でも以下でも無い唯の『幼馴染』でしかなかった事に―――






※デート待ちの黒瀬氏



黒瀬「フフッ、完璧ですね‥…」


今日は待ちに待った、愛しい女との初デート。

元々思い込みが激しく、暴走しがちな黒瀬は幼馴染である女と自分が既に両想いだと信じて止まなかった。




だから


黒瀬「今夜は夜景の美しいディナーで美里嬢と食事を行い、ロイヤルスイートルームで記念に残る艶やかでしっとりとした一夜を過ごすとしましょう。そうすればきっと彼女も―――」


自分のプロポーズを喜んで受け入れてくれるだろう。

などと黒瀬は勝手に思っていた。





初デートなのに??

順序もすっ飛ばして??


そう読者が色々と突っ込みたくなるであろう、破天荒な思考回路をしていた黒瀬は一人ほくそ笑んでいた。



自分の計画は完璧だと言わんばかりに。


しかし其の計画は早くも破綻する事になってしまう―――





※ドレスコードとは知らずに私服で現れ直ぐに謝る美里さん



美里「おはようございます、玲司様」
黒瀬「!!」
美里「あら??其の格好は―――」

先に着いていた黒瀬の姿を見つけ、小走りにタタタッと近付いて来たのは勿論デート相手の美里であった。



でも




※思わぬセクシーな格好に欲情する黒瀬氏


黒瀬「み、美里嬢?!」


まだまだ熱い、熱帯夜が連日続くとはいえ。

まさか愛しい女がコレ程までに露出の激しい格好をしてくるなどと夢にも想わなかった黒瀬は



黒瀬「な、何という破廉恥な格好だ///だが―――」


思わず、良い!!と心の中で叫んでしまう程目の前の女を凝視していた。




※ごめんなさいと必死に謝るも



美里「ご、ごめんなさい。こんなはしたない格好をして……」


凹凸に優れて、むっちりとした肉付きの良い身体。

其れだけでもすれ違う男の目線を独り占め出来るというに


清楚可憐な容姿に加え、下品とは程遠い洗礼された女性らしい仕草が黒瀬の男心を容赦なく擽(くすぐ)る。



だから


美里「でも暑くて。汗っかきな私にはとてもでは無いけれど此の暑さに耐えられそうにはありません。玲司様は其の様な格好で暑くないのですか??」

と、不思議そうに首を傾げる彼女を前に、黒瀬は己の理性がガラガラと音を立てて崩れていく様な錯覚さえ覚えた。


其れでも




※下心ありありの黒瀬氏は、其処につけ込んでコーディネイトさせてくれと申し出る



黒瀬「すみません、美里嬢。自分も肝心な事を伝え忘れていたのですが…実は此の後、ホテルのレストランで食事の予約をしておりまして」
美里「―――えっ??」
黒瀬「申し訳無いのですが、其の様な格好ですとドレスコードに反している故に入店を拒否される可能性が極めて高いかと」

キャミソールから覗く、立派な胸の谷間を惜しいと思いつつも

黒瀬は入店に関わる大事な事だと自分に言い聞かせながら其の旨を伝えたのだ。



すると



美里「そ、そうとは知らず申し訳ありません!!直ぐに着替え直して来ます!!」


向こうの落ち度とはいえ

唯の食事だと思って深く考えていなかった美里は、自分の確認不足も否めず直ぐにそう申し出てみせた。



其の心遣いが不覚にも嬉しかった黒瀬は、思わず口元を緩めながらも



黒瀬「いいえ、此方の落ち度ですからお気になさらずに。それよりも自分の顔を立てると思って、どうか此の場は自分にお任せ下さい」

と、恭しく此方から申し出てやったのだ。



其処でいつもなら遠慮しい美里も彼の申し出を断わるのだが。


美里「ですが…‥」
黒瀬「そう仰らず。何せ予約の時間が差し迫っています故」

などと言われては断わりたくても断わりきれず



美里「そうですか。なら仕方ありませんね。お任せしてしまっても宜しいでしょうか??」


と、結局は彼に全てを委ねう。



其れがそもそもの間違いだったとも気付きもせずに―――









※黒瀬氏に言われるがまま下着まで着替える美里さんであったが



美里「…‥あぁ、どうしてこんな事になってしまったのかしら///」


数分後。


試着室に通された美里は、黒瀬がコーディネートしてくれたドレスに着替える為

自分の着ていた洋服を渋々脱いでいたのだが。



美里「まさか下着まで取り替えさせられるなんて///は、恥ずかしい!!」

何と黒瀬は、ちゃっかり自分好みの下着を彼女に押し付け

あまつさえ其れに着替えろと命令してきたのだ。



尤も、命令というよりはドレスコードに託けた実に卑劣で厭らしい手口だったのだが。




美里「どうしましょう。やっぱり、取り替えなくては駄目‥‥よね??」

向こうに落ち度があるとはいえ

確認不足だったのも、勘違いしたのも元はと言えば自分自身。



故に負い目を抱いていた美里は、ハッキリと断わる事が出来ず暫くどうしようか試着室の中で延々と考えていたのだ。



そうすれば



※まさかの覗きにビックリしてしまう


黒瀬「美里嬢??」
美里「あ、はい。何でしょう」
黒瀬「まだ終わらないのですか??」


痺れを切らしたのか、黒瀬が声を掛けて来たので。



コレ以上待たせては不味い、と思った美里が




美里「も、もうすぐですから。暫しお待ちを―――」

と、慌てて返事をした其の直後。




何と


黒瀬「手伝いましょうか??」
美里「!!???」


シャッ、という音と共に

黒瀬があろう事かカーテンを掻き分け、中を覗いて来たでは無いか。



コレには美里もビックリして



美里「〜〜〜っ///」

と、声にならない悲鳴をあげるしか無かった。



なのに






※可愛いお尻がバッチリ見られてしまう



黒瀬「あぁ、すみません。まだ着替え中でしたか」


悪いとは微塵も思っていないのか

黒瀬はあっさりとした口調でそんな事を言ってのけたのだ。



其れがまた衝撃で

怒るよりも先に恥ずかしい、という感情が先立ってしまい


美里は何も言えず、顔を真っ赤にしながら所在無げに震える事しか出来なかったのである。



美里「…‥‥///」




※返事がなかったとはいえ、ラッキースケベ展開に胸を高鳴らせる黒瀬氏


と、そんな美里を前に



黒瀬「ッ―――」

其処でようやく、彼女が下着を取り替える為にキャミソール一枚になっていた事に気付いた黒瀬は


彼女の丸くて可愛い小さなお尻に、うっかり釘付けとなってしまったのである。




美里「あ、あの‥玲司様///」
黒瀬「………‥‥」
美里「着替えたいので、カーテンを閉めて頂けないでしょうか??」


そう、遠慮がちにお願いしても理性の吹っ飛んだ黒瀬に彼女の声は届かない。


けれど此処で騒いでしまえば、異性である黒瀬は試着室に侵入した変態として間違いなく捕まってしまうだろう。

だから美里も下手に騒げず



美里「玲司様…お願いします///」

やんわりと、懇願する様な形で願いでて見たのだが。




其れがいけなかった。




※お約束通りムラムラしてしまい



黒瀬「美里嬢」
美里「!!!!!」



サッと、姿を消す様に試着室の中へ入り込む黒瀬。


一瞬の出来事過ぎて咎める事すらままならず、ただただ驚き呆然と見詰めるだけの美里に彼は言った。



黒瀬「もう我慢出来ません。そんな破廉恥な格好をしている、貴方が悪いんですよ??」


と。


そして、熱に浮かされた様にポーッとなってしまった彼はじりじりと美里の方へ距離を詰めて来たのだ。



其れが怖くて。


美里「やっ///」


狭い試着室の中で身動きも思ったように取れず、ただただ逃げ惑う美里。

しかし直ぐに追い詰められてしまい




※欲望のままにそのまま襲い掛かる



美里「あっ!?」
黒瀬「逃がしませんよ」


彼女は捕らわれ

敏感な部分をやたらゴツゴツした男らしい手に弄られ、身悶えてしまう。



美里「はぅっ///れ、れいじ…さま、どうし…て??」


クリッ、と尖った乳首を指で摘まれると、自分の意思とは関係無しに其処がじぃんと熱くなっていく。


其れが嫌で、逃げようと背を向ければ


黒瀬「言ったでしょう??逃がしませんよ」
美里「んんっ///」


後ろから濡れそぼった窪みに触れられ、快感と嫌悪感でビクリと体が震えてしまう。



こんなの、絶対嫌な筈なのに―――



美里「いや!!いや、止めて玲司様ッ///こんなの、こんなのいやぁあっ」
黒瀬「予定は少し狂ってしまいましたが…当初の予定通り存分に可愛がって差し上げますよ。貴方の身体を、ね」
美里「あぅ、あうぅうううっ!!」


唯の幼馴染だと思っていた男の手はまさに『大人の男』の手で。

どうしてこんな目に遭うのは分からず混乱するばかりの美里は、しかし黒瀬の手によって快楽を無理矢理導き出されてゆっくりと堕ちて行くのだった。



美里「あぁ、たすけて…だれか、あぁああっ!!」


淫らに、そして厭らしく―――



―――――



はい。何故か快楽堕ちになってしまったというくろみさでしたが如何でしょう。


てゆーか黒瀬氏だけ役得っぽい終わりですが何なんでしょうね(本当にな)

裕造さんはあんな扱いだったのにね★←そう思うならもうちょっと丁寧に扱ってやれよ


でも私は不遇で何処までも報われないモラハラ(おい)な裕造さんとムカつくけど役得でラスボス風な黒瀬氏の役回りが好きなので(腐ってる)



美里さんには可哀想ですがこれからも裕造さんと黒瀬氏には頑張って貰いましょうか。


とか言いつつやっぱり作者はせんみさ至上主義なのでこれからもせんみさをどんどん描いていく予定ではありますが。



そしてどうでもいいいけど試着室を覗くのが犯罪行為だと分かっていつつ美里さんが騒げない事を良い事にちゃっかり手を出す黒瀬氏はやっぱり確信犯だと思います。


そういう卑劣全開な黒瀬氏が作者は結構お気に入りです。




ではまた。

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