廻る運命
□第3夜 お遊戯
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昨日は大変だった買い物から帰った時に舜兄達が待ち伏せをしていて何故か一緒にいるジュダルに固まっていた。
まぁ、全部訳を話した。納得してもらえた。
そして桃はお礼としてジュダルにあげた。
その他の果物は知らないけど髪飾りは私がもらう事になった。
もともとその予定だったそうである。
ちょうどその髪飾りは私の髪型にぴったりだった。
もちろん、断ったが姫様から命令と言われたので逆らえなかった。
まぁ、白龍が選んでいた髪飾りなので今日喜んでつけてます。
そんな浮かれてる私に誰かが声をかけてきた。
「な〜に、浮かれてんのよぉ。」
紅玉姫だ。
私の恋愛相談相手でもあり、一番の女友達でもある。
でも、紅玉姫は男の友達も欲しいし、もっといっぱい友達が欲しいらしい。
そんな紅玉姫に一応敬語で返答した。
「いえ、そんな浮かれてなんかないですよ〜。」
手を頬にあてながらニコニコ私は言う。
するとちょっと来なさいと紅玉姫に言われてついていったら、そこは紅玉姫のお部屋だった。
入るのをためらっていたら紅玉姫に手を引かれてお部屋に入った。
そこで紅玉姫は布団の上に乗って座った。
私も引っ張り入れられた。そこで私も座った。
「で?何があったのよ!!隠しても無駄よぉ。もろばれなんだからぁ。」
そう言って身を乗り出して言う。
なんだか可愛い紅玉姫に仕方なく言った。
「あ、あのですね…実h「ちょっと待ってよ。なんで敬語で話してるのかしら?私言ったでしょ…友達なら…他人行儀はなくってよ…って。」
顔をそむけながらやや頬が膨れてる紅玉姫が言う。
そんな紅玉姫を見て笑みがこぼれた。
「そうだね。ごめん。あ、それでね…実は…この髪飾り…白龍が選んで買ったものなんだ〜。」
また顔を勝手にニヤつけてしまう。
私は頬を赤く染めて言った。すると紅玉姫は驚いていた。
「あら〜、意外と白龍ちゃんも大胆なのねぇ。」
「あ、あ、違うの!これはもともと白瑛様の為に買ったんだけど…白瑛様が私に下さったの。」
私は赤く染まった頬を優しくつねりながら言う。
嬉しさの反面申し訳なさもあった。
「羨ましいわぁ〜。…ねぇ。やっぱり、恋って苦しいものなのぉ?」
紅玉姫が俯きながら言う。
私は驚いた。まさか紅玉姫が恋を!?
「え?え?まさか…くーちゃん(紅玉姫のあだ名。)…恋してるの?」
私は驚きながら訊いた。
すると紅玉姫は真っ赤な顔になって言う。
「だだだだだだだ誰がシンドバット様に恋してるなんて言いまして!?そそそそんな訳ないわよ!!」
説得力がまるで皆無だった。
「誰もシンドバット様とは言ってないよ?そっか〜、くーちゃんもついに恋したか〜!私は嬉しいよ!」
微笑ましくて微笑んで言った。
すると諦めたようで真っ赤な顔で頷いた。
何この可愛い生物。
紅玉姫によるとバルバットで一目惚れしたそうだ。
シンドバット様の事を嬉しそうに話す紅玉姫を見ていたら、ふと白蓮様と重なった。