廻る運命
□第1夜 平凡な日々
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私は李青藍。李青舜の妹である。
只今白龍皇子と手合せ中なのでございます。
そして私は白龍皇子に片思い中なのです。
でも、これといって変わった事はないし、私からどのうのこうのして嫌われるよりも今のままの方がいいからなのだ。
ちなみに私にはルフが見えてません。
もちろん見ることは出来ますが、ルフを見ると人の過去、思っている事、全てが分かってしましい。
辛いから、自分で作ったブレスレットでルフを見えなくしているのである。
「はぁ!!!」
私が勢いよく白龍皇子にかかっていったがあっさり跳ね返された。
私は綺麗に着地は出来たものの、着地した隙に一発頭に練習用の棒がはいった。
「あぅ!イテテ。」
私は頭を押さえながら顔を上げた。
「まったく。青藍は隙だらけなんです。」
白龍皇子が私に近寄り言う。
「仕方ないじゃないですか。私は剣術より魔法の方が得意なんですから〜。」
ちょっとムスっとしながら私は頭押えて言う。
すると白龍皇子は笑った。
それもそうですね。と。
私もつられて笑った。
「にしても…本当に皇子はお強くなれましたよね。小さかった頃は私でも勝てたのに…。」
私は立ち上がってムスーンとして言った。
「当たり前です。なんの為にあんだけ特訓したと…。」
白龍皇子もムスとして顔を俯かせながら言う。なんか可愛い。
あいもかわらずどこか白龍には幼さが残ってる。
だからだろうか、何故か守ってあげたいと思ってしまう。
こんな事言ったら怒られるだろーなー。
なんせ私は白龍より年下ですし。
「フフ。私はそんな皇子を守る役目なんですけどね。さて、私も皇子の為に剣術を磨かなくては…」
私は練習用の棒を縦にひとふりしてから白龍に向かって自分でもわかるほどに二へっとした。
笑った時に目をつぶって開けた時。
何故か白龍の顔が赤かった。
「え?え?皇子。大丈夫ですか!?もしかして熱があられたのでは!?」
私は慌てて白龍の頬を触った。
あ、間違えた。おでこ触るのに普通。
そんな事を思っていたら白龍は慌てて後ろに下がった。
「だ、大丈夫です。大丈夫ですから…その…手を/////」
そう言われて何故か自分の顔を赤くなるのが分かった。
私は慌てて手を離した。何か甘い雰囲気がただよった。
そんな時、ジュダルが来た。
「おーい。青藍ー。お前ちょっと、俺の相手しろよ。」
なんて満面の笑みで言うんだ。
笑顔は可愛い奴め!。私は承諾した。
もちろん。白龍には止められたけどまぁ、毎度の事なので諦めてくれた。
「では、神官殿。どちらが先に攻撃いたしますか?」
私は腰にかけてた、杖を取り出して言う。
「おいおい。毎回言ってんだろ?その神官殿はやめろって。てめぇにまで言われたら息が詰まるんだよ。」
ジュダルは手を腰にかけて言う。
そうなのだ、ジュダルは小さい時に知り合ったという事もあって、名前で呼べとうるさいのだ。まったく。
身分をわきまえてほしいものです。
でも、私は渋々いう事きいているのだ。
でも、早く戦って昼食にしたいです。
私は未だ昼食を食べていません。
それは白龍も同じです。
「分かりました。皇子。私はジュダルと手合せやってから昼食をとりますのでお先に戻っておいてください。」
私は微笑みながら言う。
もちろん。さっそうに決着はつくだろう。
「分かりました。どうかおケガだけはなさらないように。」
白龍はそう言うとジュダルを一瞬見てから去って行った。
「さーて、始めましょうか。ジュダル君。」