10/24の日記

21:26
体調不良と正常性バイアス。。
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皆様おはようございますorこんにちはorこんばんは、久神です(*'▽')ノ

ずいぶん長く日記ページも書いてなかったなあと思いつつ、こっそりひっそり今回の更新休止中のアレコレなどをつらつら書いておこうと思います(;´・ω・)

思いつくままに多少時系列を無視して書きつけてしまったので、ちょっととりとめのない覚え書きみたいになってしまいましたが…
そんな状態だったんだー、と聞き流していただけると幸いです;


さて、今も外来通院中ですが、結果的に主疾病としてついた病名は「欝血性右心不全」でした。
6月18日(金)に症状としては「左右下肢のうっ滞性皮膚炎、蜂窩織炎」でひと月ほどかかっていた皮膚科医院から総合病院へ紹介されて即日入院いたしまして。
血液検査から心不全疑い→週明け月曜から循環器内科へ転科→下肢の状態をよくしてからいろいろ検査→状態が落ち着いたので退院→10日ほど念のために母に同居してもらいながら自宅療養→出勤再開→心機能が思いのほか回復傾向→日常生活もずいぶん安定←今ココ。
…と言った感じです。

思えば数年前から風邪をひいている訳でも無いのに、たまに空咳が止まらなくなることがあったと思います。が、これは今回の病気に関連してるかははっきりわかりません。
心臓が悪いときに咳が症状として出ることがある、とか、知識としては知っていましたがまさか自分が心臓悪くなってるとは思っていなかったですね…
ただ今となってははっきり心不全のせいだったかなと思えるのは、今年の2〜3月から、夜寝るときに「少し上半身を高くしないと寝づらい」自覚症状があったことです。
「臥位よりも座位が楽」とは心不全の典型症状だったんですね。

眠りが浅いとか寝られないとか、睡眠に関する自覚症状もありましたが、環境が変わったことも大きいかなと思いつつ3〜4月は過ごしていました。
なかなか荷ほどきも進まず、必要なモノだけはすぐに整えましたがGWを過ぎてもまだ引っ越しの段ボールが15箱くらいは手付かずでした。
このコロナ禍のなか、4月以降はずいぶん頻繁に咳が止まらないことがあり、異動先の職場では「一度病院にかかってくるように」と言われて呼吸器内科を受診。
そこでははっきりと病名を聞いてなかったと思います。
ただこのときの血液検査の結果から、既に心不全と診断がつくほど指標となる検査項目の数値は悪くなっていました。(きちんと総合病院で診断をつけてもらった時に判明)
利尿剤一種類だけ処方されたのですが、次の受診予約日が仕事を休みにくい状況になって飛ばしてしまったんですね。
それが4月末頃だったかな…
その時期には息切れがずいぶんひどいことになってまして、緩い坂道を20メートル歩くと、それだけで呼吸を落ち着けるのに30秒ほど立ち止まらなくてはならなくなるという。

今考えるととても普通じゃない状態なんですが、そんな大病だとは本人全く思ってないんですよね。
正常性バイアスがかかっている状況だったと思いますorz

ちょっと早いかもしれないけど、ただの更年期障害だったりするんじゃなかろうか。
今まで周期がきちんとしていたのに急に月のあちら様が来なくなってるし…とか考えて、女性の婦人科医がいる比較的近くの病院を探してかかってみたり。
血液検査で女性ホルモン値を確認すればはっきりしますよ、と言われて検査、結果が出てもう一度受診してみたら、
「ホルモン値は下がってないですね、まだ全然閉経するような状態ではないですよ。遅れもまだひと月未満ですし、しばらく様子見でいいでしょう」
と言われて更年期障害の線がほぼ消えたんですが…
それでも原因疾患を突き止めなければ、という認識はやっぱりまだありませんでしたね。

そうこうしているうちに…5月の半ばに一週間でなんと!
4キロも体重が増えた時期がありました。
たぶんもうこの頃には身体が限界まで水分を貯めていたと思います。
結果的にいつ頃からだったでしょうか、両下肢から水分が漏れ出すように('Д')

びっくりしますよね…固まらないから血漿とかじゃないし、いや黄色っぽくも無いけどそのうち皮膚に傷口も現れるし。
あまり自覚は無かったですが、むくみがとてもとてもひどい状態だったようです。
太ったのかむくんだのか、もはや自分で全然わからない感じでした( ;∀;)
対症療法しかしてなかった感じですが、またまた自宅から一番近そうな皮膚科のクリニックを探して受診して。

そして問題の6月中旬には、下肢の状態がとても悪化し、さらにどうやら呼吸不全から夜ほとんど脳が休んでいなかったようで日中にも気絶する勢いで眠くなるような有様で;
ついに38度の熱を出しながら、「なんかとても下肢の状態がやばい…」となった運命の6月18日を迎えるのです。。。


熱発は感染症の所為だったんですね。
左右どちらも結構ひどい状態でしたが、かかっていた皮膚科クリニックの女医先生に、

「これはもう、抗生物質で足の状態だけどうにかしよう、って状況ではないね。紹介するから、すぐ総合病院に行ったほうがいい。」

と言われたのです。
私よりも10歳近くは若いんじゃないかと思う先生でしたが、今思えば命の恩人です。
もっとずっと年も経ていてベテランだった呼吸器内科の先生は、二度受診しましたが利尿剤一種類の処方をしてくれただけだったし、心不全の状態とどういう治療をしていくのかの説明も無かったなあ。
今後、もし状態がもっと安定して近くの開業医への紹介、とかになっても最初にかかった呼吸器内科だけは行くまい…と考えています。
(そもそも紹介されるとしたら、循環器内科を標榜している内科に行きたいけれども…)

その時点で金曜日の11時くらいだったでしょうか。
どうにか、最寄の総合病院にかかれるように調整してくださって、折り返しの連絡をもらって、紹介状を持たせていただいて。

「このまますぐ行ってね」

と言われてまっすぐ紹介先の病院の皮膚科へ受診しました。
そこで12時半くらいでしたかね…
まだ若くて、個人的な印象としては大谷翔平君にちょっと似た雰囲気の先生が診てくれましたが。

「わぁ。結構ひどいねぇ」

と言われながら、ひとまず創傷処置してもらいました。
このまま点滴とかで抗生物質でも投与してもらってから帰宅するのかなーとぼんやり思っていたのに。

「じゃ、入院の手続きしようか」

「えっ( ゚Д゚)…このまま今から?」

「うん、そう。どこか連絡するところある? あるよね。でもこのまま入院ね」

「えっちょ、待っ… 必要な荷物を取りに一度帰るのは…」

「その間に何かあると困るからダメです^^」

とにこやかに禁止され、あえなく即日入院となりました。
まさかの事態でしたがなすすべなし。
勤め先と実家に連絡して、自宅の鍵を誰にも預けていなかったこと、または正直誰かに見せられる状況でもちょっと無かったことがあり…
タオルとか下着とかすぐさま必要な最低限のものは病院売店でどうにか調達しつつ、自宅に帰らずにどうにか入院生活を始めることとなったのでした。

そのときの状態と言ったら…
翔平先生(←勝手にあだ名を付けた)には
「ちょっと写真に残しといてもいい?撮ってもいい?」
とどことなく嬉々とした感じでパシャパシャと両下肢の写真を撮られ。
その後も
「わあ、だいぶ快くなってきたね〜撮っといてもいい?」
と撮られまくり。
しかし今思えば、自分でも撮っとくんだった、と後悔しきりです。
ホント、すごい悪い状態からひと月ほどでとてもよくなりました。
7月20日過ぎには、ぐずぐずの傷だらけだった両下肢が、かさぶただらけ、ぺりぺりとひと皮剥けまくる時期を経て創傷処置が要らなくなるまで回復しました。
下腿の皮膚は押すと凹んだまま全然戻らないほどひどいむくみでしたが、今はきちんと戻ります。
まだ色素が沈着していたり、傷の痕が一部残っていたりもしますが、今週の水曜に二か月ぶりの受診を迎える程度には経過は良好です。
それでも、静脈血が戻りやすいように医療用靴下を履くようにという指示は受けています。薬の処方は無いんですけどね。

「足、すっごいすっきりしたね〜最初のときより2/3くらいの細さになった気がする^^」

と退院後、二度の外来時に言われましたが、本当に水分が溜まりまくってたんですね。


そうなのです。
下肢の異常なむくみから水が出て、感染を起こして蜂窩織炎に至った原因はそもそも、右心不全だった訳です。
金曜にまず症状が出てしまっている皮膚科からスタートしたわけですが、入院初日に実施した血液検査では、BNP(心室に負荷がかかると血液中に放出されるホルモン、のようです。基準値は0〜18.4pg/dl)が1400超えでした( ゚Д゚)
どうやら500以上で重症心不全の模様。。
ちなみに4月に呼吸器内科に受診した段階で360ほどだったようです。
これは総合病院の循環器内科で最初の問診を受けたときに、これまでの経過の中で呼吸器内科に受診していたことを説明しましたので、担当の先生からクリニックへ照会した際に当時の血液検査の結果も取り寄せることができたとのこと。
もうその数値の時点で「心疾患あり。専門医による治療が必要」だったようです。
その時点で呼吸器内科ではなく、循環器内科が適応と思われますから、やっぱり紹介してもらってなかったというのは今でも自分の中でとても引っ掛かっています。

週明けからは循環器内科で主疾病を診ますよ、ということで転科となり、入院していた病棟も階を移動。
とにかくまずは貯留している水分を排出すること、感染症の状態をよくしないと必要な検査もできないということで、利尿剤をめっちゃ入れられました。。
そのうえで一日の摂取可能水分量を「1750㎖」に制限されたんですが…
基本的にお茶でもコーヒーでも「飲む」ものが好きな久神的には、これがとてもしんどかったです。
特にちょうど蒸し暑い時期でしたので、水とか炭酸水とかお茶とかが飲みたくなるわけです。
でも飲めない(;´・ω・)
さらに朝夕の利尿剤の点滴がめっちゃ効く;;

でも効果はてきめんで、毎日びっくりするほど体重(=水分)が落ちました…
そして入院してすぐ、ふと気づいたことがあります。

「なんかお腹がかちかちに硬い…オカシイ硬さになってる…」

胸のすぐ下から下腹にかけて、異常な硬さになっていました。
それもたぶん水分の所為だったと思います。
6月も末に近づく頃には、血液検査上、炎症も治まってきている感じになってきます。
カチカチに硬くなっていたお腹も、
「そう、このたぷたぷ感( ;∀;)」
という柔らかさに戻っていきました。
それでもまだまだ下肢からは水が出ていましたが、入院当初みたいに
『防水の大判のマットを片脚3〜4枚使わないと翌日の交換までもたない』
なんてことにはならなくなりました。

感染症の状態が落ち着いてきた6月末近くに、人生初の検査をいろいろしました。

CT、MRI、心臓カテーテル検査。

中でもMRIは想像の20倍きつかったです。。
耳栓もらっておけばよかった;;
「目を閉じてたら狭いのも気にならないだろうし、寝ちゃったりして」
とか甘く見てました。
無理。眠れるはず無い;; あの音は地獄;;

カテーテル検査もいろんな意味でけっこうしんどかったですが、MRIのほうが堪えました。。

検査に当たっては、当然のことながらリスクの説明も受けました。
心筋を生検できたら、もしかしたら心不全の原因がわかるかもしれない、でもこういう確率でこんなリスクがあります、と説明を受けたうえで。

万が一とは言え、そんなリスクもあるなら生検しなくてもいいかなー…でももうここは俎上の鯉になったほうがいいのかなー…

と少し迷いながらも、結局全部盛りで検査を受けることにして臨みました。


結果。
重大なリスクと言われた事態にはならずに済みましたが、生検でも心不全の原因は特定には至りませんでした。
が、最後の最後の時期に簡易のポリグラフ検査を受けたところ、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けてしまったのでそのあたりも原因のひとつではないかということに。


7月4日にどうにか退院することになり、入院するときに自力でたどり着いて以来、ひさびさの運転で帰宅することに。。
もう来たまま停めたままだった車のバッテリーが上がってたらどうしよう…JAFだな…と思いながら掛けたエンジンは、ちゃんとかかりました\(^o^)/


入院した当初、先に自分だけ現状を循環器内科の担当の先生に聞いたのですが。
家族にも病状とカテーテル検査の説明をしたいからと、家族に来てもらって説明を受けまして。
狭心症とかが起きたわけではないので、私の場合慢性心不全、右心室の機能が落ちて起きている「欝血性右心不全」でしたが、
『慢性心不全になると60〜80%(だったかな?)の患者さんは心機能が戻らない。心臓の機能をそれ以上悪くしないように維持していく治療になることが多い』
と聞いて、

『ああ、心不全と一生付き合っていくことになるのかなあ』

と漠然と思いました。


それでも今、睡眠外来を紹介されて治療を始めていることに加えて、退院後の循環器内科の投薬管理もかなり順調です。
退院後、二か月ほどしたときの外来受診時の先生のテンションが忘れられないのですが、そのとき、血液検査の数値がわりと激的によくなってたんですよね。
「いいねーいいねぇ♪ ちょっと次回は期待を込めながらエコー検査入れようか(*'▽')」
という感じで。

毎回、血液検査と胸部レントゲンが循環器内科受診時のデフォルト検査でしたが、9月の受診時はエコーも撮りまして。
結果、「健常者の80%ほどまで右心室の機能が回復しました」
という嬉しい結果に( ノД`)
入院して最初に撮ったときは、レントゲンでもはっきりと肥大していた心臓。エコーで見る心室の収縮と拡張の動きもずいぶん頼りなく小さかったのですが。
でも退院後の外来受診の都度、レントゲンに映った心臓はだいぶ小さくなっていき。
機能回復は見込めないのかなぁ、一生付き合うのはほぼ確定かなぁ、と思っていたところからの「回復してますね」なので、正直とてもほっとしました。
とは言え、減塩や体重や血圧、睡眠をいい状態に保つ努力はずっと必要だろうなあ、とは思います。
自炊はできる方ですが、元々濃い味だったと思います。
炭水化物も甘いものも好きですし…BMIも25超えてましたしorz

塩分は一日6グラム以下を目指しましょう、とのことですが、案外外食のほうが塩分量ってわかりやすいですよね。
このサンドイッチで塩分1.1gかぁ、とか、表示見たらわかるコンビニって結構すごい( ゚Д゚)

だしの素や醤油は減塩にしたり、今までより薄めの味付けを心掛けていますが、今のところ結果が出せてるのかなーと思って、そんなに神経質には管理していません。
このくらいのやりようなら、長続きできそうかなと思っています。


ちなみに血液検査のBNP値も退院時には770と半減し、その後も247>35>18.5と順調に下がってきました。
おかげさまで、利尿剤が減ったり軽めの薬に処方が変わったりしてきまして。
今週の水曜に投薬変更後の血液検査の結果をみて、そのまま長期処方に戻れるかを確認していただく予定です。

「まだ若いから。利尿剤を減らせるとこまで管理できてる患者さんは予後はいいと思うよ」

と自分より若い先生に言われる、このちょっとアレな感じ…(;´・ω・)

予後とか聞いちゃうと、やっぱりどきっとしちゃいますね。
結構重大な状況に居たんだなあ…って。
そりゃそうですよね。
心機能は最初、確か『通常の3割切るくらいに悪くなってる』と言われましたからね。。。


今思うのは、普通じゃないなーと思った時にはきちんと原因がなにか突き止めようと思うべきだったこと。
でも、『まさかそんな重症だとか大病だとか思わない』のも、正常性バイアスのせいだったんだろうかと思うと、なかなか自分ひとりでは正しい判断ができないものかもなーとも思いました。


皆様も体調が悪いとき、何かおかしいなと思った時、できれば誰か身近なひとに相談してみてくださいね。
自分で思うより大変そうに見えたり、客観的に見てくれる誰かのアドバイスが助けてになるかもしれません。
身近にはなかなか相談できる人がいないとしても、信頼できる医療機関を見つけられたらきっとそれも助けになります。


というわけで、皮膚科クリニックの女医先生に御礼をしたい…と思いながらまだできていない久神です。
菓子折りでも持っていくべき!? とか思いながら、いやて゜もひとまず、御礼状だけでも…やっぱり早いところ出しておくんだったなあぁ…><

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