アクセル・ソード・バースト
□Call
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「おらっ!!」
俺の思考を中断させて右側の茨を溶かすように突破して来たのは、同じレギオンの仲間で俺の親でもある〔Teal・Mud〕(チェアル・マッド)だった。
「あっこの茨壊せるんだ。」
親を見てそんな感想を呟いたら、マッドにひっぱたかれた。
「痛っ!?」
「バカかお前は。オブジェクトは床以外全部破壊出来るって言ったろ忘れてたのか?」
あ〜確かにそんな事言ってたような…って!!
「バカって何…おわっ!?」
マッドのバカ発言に文句を言おうとしたらさっきまで真後ろだった右側から弾丸が来たがらとっさに避けた。
「もう面倒くさい。速攻で決めるぞ。」
「…あれを使っても良いのか?」
マッドが言った発言の意味を理解した俺は、つい確認を取ってしまう。
「当たり前だろ。お前を知る奴なんて殆ど居ないんだから派手に行け。」
それを聞いてハッとした。
此処は、この世界は今まで俺がやってきたゲームと違って今までの俺を知る人は殆どいない。
だから俺みたいのも普通として受け取ってくれる。
「…解った。」
そう返事を返した俺は左手を逆手にして顔の前に出し、呼び出す。
「着装[ダークリパルサー]。」