バカとテストと断罪者

□第3問 私と戦争と学年3位
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優子side

今、Aクラスが大変な状況になってる。

「おいお前ェ等、俺がここに居んのが相当ォ不満みてェだなァ。」

その原因が彼、羽狛義弥くん。
彼は中学生時代の大半を暴力沙汰で埋め尽くし、文月に入ってからもやれ入学早々女子を泣かせただのやれ授業蹴ってケンカしに行っただの問題や噂が絶えない生徒だった。
それでも少しは勉強ができるようだったから良くてCクラスだと言われてたのに、蓋を開けてみたらAクラスに入っている。

「不満というよりも驚きと言った方が正確かな。君が密かに、必死に努力してこのクラスに入ったのは純粋に評して良いと思う。でも、」

「でもォ?」

学年次席の久保君が代表して口を開く。

「……君が学年3位だというのは、信じられない。」

『そうだそうだ!!』

『何か不正でもしたんだろ!!』

『あんたなんかと同じクラスとか最悪!!』

久保君の発言から周りの人の不満が爆発し彼を責め始めた。
先生が慌てて止めようとするが、

「黙れ。」

その前に彼のたった一言で一気に沈黙した。

「てめェら二つ程勘違いしてるみてェだから訂正すっぞ。」

羽駒君はそう言ってしゃべり始めた。

「まず、この学園は勉強ができっかどォかだけでしか判断しねェよォな場所だろォが。例を上げりゃァ、俺よりもカスと有ゥ名ェな根本がBクラスの代表ォだったりよォ。」

「それ本当!?」

つい声を上げてしまった。
周りも根本の名前を聞いてざわめいてる。
根本と言えばテストでカンニング、試合で下剤、ケンカで刃物は当たり前というまさにゲスな男子だ。

「あァ。今日ォ根本と校門で鉢合わせしてなァ。自分がBクラス代表ォと解ってキメェ笑顔浮かべてたぞ。まァ俺がAクラスだって知った時に無駄にデケェ声でありえねェとか叫んで西村にガチの説教ォ貰ってたけどなァ。」

ヤハハハハハと軽く笑う羽駒くん。

「それで、もう一つって言うのは?」
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