バカとテストと断罪者
□第1問 私と教師と色無き桜
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私は1人で校舎へと続く坂道を登って行く。
道の両脇には生徒達を出迎えるが如く桜吹雪が舞っているが、"彼"が居ないとそんな景色は色あせて意味など無くなる。
「お前は…美咲 充妃[ミサキ ミツキ]だな。」
坂道を登った先の校門には生活指導の西村先生がいた。
「…どうも。」
「お前ならもう少し上のクラスに行けると思ったんだが?」
「…先生には、関係有りません。」
「…まあ良い。クラス分けの結果だ。」
そう言い先生は私の名前が書かれた封筒を差し出した。
「…はい、ありがとうございます。」
礼をしながら封筒を貰い、開けた。
美咲 充妃
Dクラス。