問題児たちと一緒に想定外の方々が異世界から来るそうですよ?

□蛇の壱話
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(…はい?)

黒ウサギはこの世界に連れて来た3人を迎えに来たのだが…。

「それで、俺達の簡単な自己紹介はしたけどお前達3人の名前を教えてくれるか?」

「別に構わないけど、まずオマエって呼び方を訂正して。―――わたしは久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。」

「久遠さんね解ったわ。じゃあそっちの猫を抱いてるアナタは?」

「……春日部耀。以下同文。」

「了解。最後ニ粗野デ凶悪そうナお前ハ?」

「片言混じりの質問ありがとよ。見たまんま粗野で凶悪な逆廻十六夜です。野蛮で凶暴で快楽主義と三拍子揃った駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれ周りの方々。」

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君。」

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様。」

心からケラケラと笑う逆廻十六夜。
傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。
我関せず無関心を装う春日部耀。
そしてその3人を見ている謎の3人。

(何者ですかあの人達?
ってこのままあの人達について行かれたら!!)

黒ウサギが内心慌てているなか、十六夜は苛立たしげに黒髪の青年に言う。

「で、お前達が呼んだわけじゃ無いんだったな。」

「あぁ。」

「それどころか箱庭についても知らないんだよな。」

「俺達も3人が来る数分前に此処がどうゆう世界か知らずに来たから何も。というか箱庭ってキーワードを知ったのは逆廻からだし。」

(えっ?)
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