イナイレ-イナGO

□the past rainbow
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いつからだろうーー。

自分がこんなにも無感情になってしまったのは。
目の前にどんな事が起こっていようとも、目の前にどんな光景が広がっていようとも、自分はただただ突き進むだけ。





いつまでだろうーー。

自分がこんなにも笑って居られるのは。
ただ突き進むだけの自分が、あちこち寄り道をするという、されどもとても楽しい。





何故だろうーー。

自分がこんなにも温かいのは。
とても楽しかったはずなのに天からは冷たい雨が降って、貴方はどんどん遠くなって、自分は寂しくなる。





どうしてだろうーー。

自分がこんなにも上を向いて居られるのは。
寂しく時が流れているのに、やっぱりその先の未来にも眩しい光があって、自分の行く先を示してくれる。




…………………………………………。





ああ、
今ようやく分かった。
優しい貴方がくれたヒントで。
そうなんだ。
そうやって世界は繰り返されている。
何もない所から始まって。
幾つにも分かれて。
幾重にもつながって。
そして、最後にはーー。
自分が大切にしていたものを、失う。
それが世界のルール。
それが世界の決まり事。
決して変わらない。
決して変えられない。
そうやって世界は繰り返されるものだから。





ああ、
でも、もしその変わらない世界のなかにほんの少しの奇跡があるとすれば…。




願う。




もうとても昔に置いてきたはずの、心から。
珍しく真剣に。





ーー七色の素敵な奇跡を起こして下さい、と。
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