龍
□さむいので
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へぶしっ
可愛くないくしゃみを笑う辰雄くんを睨む。
「もっと可愛いくしゃみできないのー?」
「辰雄くんの前で可愛くくしゃみする必要ないでしょ?」
「まぁね」
座ってテレビを見る私を、寒い?と聞きながら後ろからぎゅっと抱き締めてくれる辰雄くん。
あったかくて安心して、身体を完全に辰雄くんに預ける。
「へへー、ななちゃんやらかいね」
「うっ…、ダイエットします…」
「だめだめ、今くらいがちょうど良いの!」
辰雄くんは私よりもだいぶ歳上だし、からだもがっしりして大きいのに、人懐こい大型犬みたいな感じがする。
だからこうやって、甘えられてるのもなんだか可愛くて好き。
「辰雄くん、あったかーい」
「ななちゃんもあったかーい。…ね、もっとあったかーくなれる事、しよっか?」
ツツ…と辰雄くんの舌が首筋を這った。
いつもはこういう事、あまりしたくないのだけれど、たまにはノってあげるのも悪くないかも知れない。
と、後ろに振り返り、甘い唇に吸い付いた。
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止まれ性欲