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□いい子だから、泣かないよ
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瑞稀さんがアメリカに行ってしまいました…‥
すごく寂しいですι
瑞稀さんは
初めて会った時、僕に好印象を持ってくれました。
もちろん、僕だって
瑞稀さんは好印象でした。
そして、すぐに女だってコトが分かりました。
「知ってたのか!?
どおりで裕次郎が懐くわけだ」
何かあると
相談されたりもしました。
けれど、僕なんかに解決策なんて思い付かないので、答えるコトは出来ませんでした…‥。
でも、瑞稀さんは
話を聞いてもらってありがとう、という顔をいつもします。
それが僕にとって嬉しいコトでした。
「へぇ…‥‥良かったな♪」
瑞稀さんも泉さんも
見ているこっちがじれったくなるほどでした。
瑞稀さん、今までよく頑張りましたね。
そして、泉さんを変えてくれてありがとうございます!!
「おいっ!!
静かにしろよっ!!照」
恥ずかしがりやですね。笑
高跳びを止めた泉さんは
いつも高跳びを懐かしがっていました。
その姿を見ているのは
少し辛かったんです。
「……‥」
泉さんは僕の恩人なんですから。
「たいしたコトじゃねーだろ」
本当、素直じゃないですね。
それに比べて
瑞稀さんは素直で、真っ直ぐで、ひたむきな人でした。
「…‥過去形にすんじゃねーよ。」
そうですね。