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□第六回拍手
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『ベルってー、女の子になったら毎月大変だね』



お菓子を食べながら言うこいつはまたわけのわからないことを言い始めた、王子が女?うしし、あるわけねーじゃん



『ちょっとー、あからさまにバカにしてるよな顔するのやめてくんない』



文句垂れてるこいつの口に特大のクッキーをくわえさせてやると大人しく頬張りはじめた、りすかっつーの
つーか、なんでいきなり女なんだよ



『ほら、女の子って毎月生理あるじゃん、ベルそのたんびに血流してたら発狂しちゃうでしょ』



は、さっきのいままでそんなこと考えてたのかよ、暇人かよ
つーか、王子天才だからそんなへましねーよ



『わっかんないよー、人間何があるかわかんないからね、もしかしたら毎月スクアーロが顔真っ赤にして止めにかかるかもね』



ぜってーないなw
どっちかっつーとお前かオカマだろ



『・・ぷっ、あははそうかもね、それはありえるわ、スクアーロだったらそのままヤラれちゃうもんね、ベルが』



ブッと吹き出す俺をしりめにあいつは笑い転げていた
・・仮にも女なんだよな?



『ベルぅ、わたし知ってるよ、生理のときって感度が2倍になるんだよねぇ』



誘っているかのようなあいつの目に俺の喉が鳴った
いやいやまてまて理性、落ち着こうぜ、ワナだぜってー後でネタにするための芝居だ



『私、今生理なんだ、ほんとに2倍になるのか試したいんだ』



近づき耳元で囁かれた
・・・うしし、王子の辞書に理性なんてねーし

じゃあ、いただきまー・・・








「っつ?!」



目を覚ますと自室・・・夢かよ
あー、そういえばあいつは深夜まで仕事だったわ
このあとのことをどうしょうかと考えているとふいに開く扉



『ただいまー・・って寝てるよねー』



ずいぶんとお疲れの様子であいつが帰ってきた、今顔合わせんのはきついと判断したからこのまま寝過ごそう



『ベルー?起きてるの?』



衣類を脱ぎながら歩いているのか布のこすれる音がした
段々とベッドに足音が近づく



『起きてるわけ・・ないかぁ』



ちょっと残念そうな声のあいつに胸の中で謝っておく



『寝顔かわいー、ふふっ』



そういうとあろうことかあいつは俺にキスしてきた
・・うししし、理性なんてしんねーよ? 

飛び起きた俺に驚いたあいつは固まってしまう
その隙をねらいあいつを掴むとベッドに押し倒した



『ちょ?!ベル!起きてたの?!』



押し倒されたことよりすっかり俺が寝ていると思ってキスをしたことが恥ずかしい(後日談)らしくリンゴみたいに顔を真っ赤にして今にも泣きそうなあいつにまたひとつ理性がとんだきがした

今度は夢オチじゃねーよな





"あなたと幸せなことをするのに夢も現実もかんけーないけどね"

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