ベル誕生日’12

□来ましたテスト発表
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午前の陽気な気温のなか一人の少女は規則正しい寝息をたてていた



「小松…小松!小松りん!」



『ふはぁい!?』



バサバサと机の上にあった教科書やらを落とし起きた少女は教科書を手に持った大人に睨まれていた



「出席番号12番小松りん,次はお前が読む番だ」



えっ?という顔をして慌てて教科書をめくり始めた女子…りんの隣からうししっとバカにしたような笑い声が聞こえた



『どこ読むのベルっ!?』



「112ページ…てかなんで俺に聞くんだよ」


『幼馴染みでしょ(笑)

悪名高き男は言った、「この世に金では絶対手にいれられない物がある。それは人間の感情だ」とそれを聞いた貴族はこう答えた、「そんなことはないわ!なぜそんなことをお前が知っている。」貴族が「はいそこまで」』



ふぅと一息ついたりんは机の上を少し整理すると再び机に突っ伏した



「ねんなっつーの」



スコンッと顔の近くに何かが当たる音がしてりんが顔を横に向けるとそこにはベルがいつも所持しているオリジナルナイフの姿があった



『っおい!?』



吃驚して立ち上がったりんに先生の怒鳴り声が聞こえてくるのは数秒後









『テスト発表?!』



お昼休み、りんはいつものように焼きそばパンを買いベルと屋上で食事をしていた



「あン?聞いてなかったわけ?」



同じく焼きそばパンを頬張っていたベルは何やら手書きの紙をりんに見せた

それを受けとりよくみると各教科のテスト範囲を書いており尚且つ重要な所までしるしてあった



『なんで起こしてくれなかったのー?!』


ブーブーと反論するりんにベルは何度も起こしたしと言い彼女にチョップをくらわした

うーと唸るりんを尻目にベルは焼きそばパンを食べ終わり先いってからーと屋上を後にした



『あー待ってよー』



りんも焼きそばパンを詰め込みベルの後を追った







『ねねっ、今回も一緒に勉強しよーよ』



教室へ帰る廊下でそう提案するりんにベルは呆れた顔をした



「またかよ、つーかオレが直々に教えてやってんのに成績が上がんないとかどーいうことだし」



『それはベルの教えかたが悪いからだお』


ぷぷーと笑ったりんにベルは怪訝そうな顔をした



「ふざけんな、他の奴に同じように教えたら上手いって言ったし」



ハァとため息をついたベルにりんはえーそうなのー?と探るような目で彼を見た


「つーかこのままでいいのかよ」



『ん?なにが?』



「就職…すんだろ?」



いつ出したのかベルの手には就職希望に丸をして下に警察とかいたりんの就職希望用紙があった



『…いつのまに』



「おちてた」



用紙をりんに返すとベルは教室へ入り自分の机へと戻って行った






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