向日葵 ※連載中
□第1章
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×月×日 真選組屯所ーー
「みなさ〜ん、朝ですよ。起きてください」
ナナちゃんおはよ〜今日も綺麗だよ!
パタパタと忙しそうに屯所内を走り回る1人の女性がいた。彼女はこの真選組屯所の女中だ。気立てもよく、隊士たちにも人気がある。
「副長おはようございます。沖田隊長も」
「俺はついでですかィ?」
「やだなぁ、そんなことないですよ。」
そう言いつつも彼女の頬はほんのり赤くなっている。誰がどうみても土方に惚れている。気づいてないのは本人くらいだ。
今日は朝から局長である近藤と土方は何やら忙しそうに会議をしている。
なんでも松平片栗虎様がいらっしゃるとか。
なので朝から女中たちも大忙しなのだ。新しいお茶を買いにいったり、美味しいお茶菓子を用意したり昼寝してたり、
「って総悟ぉぉ!てめぇはまたサボリか!とっつぁんが会議にはてめぇも参加するように言ってんだから、午前中に仕事片付けやがれ」
沖田隊長まで参加するなんて、よっぽど大きなお仕事かしら?
なんだかんだで松平片栗虎がやってきた。
局長室にお茶を5つ持ってくるように言われた。
「5つ…誰か他にいらしてるのかしら?」
失礼します。局長室にお茶を持って行くと松平様の隣に1人の女性が座っていた