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□【雪】
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ひらひら
ひらひら
空からおちてくる白い物
手をのばしたらつかめそうなのに
触れた瞬間
俺の体温で溶けていった
何度も何度も手をのばして
そのたびにつかめない事実を突き付けられる
この雪は
お前と同じ
俺のものには絶対にならない
どれだけ欲しても
どれだけ愛しても
お前は俺のものにはならない
せめて身体だけはと縛り付けて
拒絶を紡ぐ唇を俺のでふさいで
ただ愛していることを刻み込む
…俺はもうお前を離してやれない
ひらひら
ひらひら
雪は溶けて
手を濡らした
つかもうとする俺を
嘲笑うかのように
「…風邪ひくよ」
躊躇いがちにかけられた言葉
振り返ると毛布で身体を包んだお前がいた
「あぁ、今戻る」
眠たそうな目が俺を射る
その目からは
嫌悪も
憎悪も
絶望も
見つけられない
…なぁ
お前が悪いんだ
そんなふうに俺を許してしまうから
愛することはなくても
拒絶はしても
お前は俺を嫌わないから
手放せない
その優しさに
俺は甘えてしまう
…雪と違って
きつく抱きしめた身体はどこまでも温かかった
end
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欲しくて欲しくて身体だけ無理に手に入れた攻め×そんな攻めを憎めずにいる受け
蒼の地元に初雪が降ったので書いてみました
すっごい積もってて明日電車動くかが一番心配
明日テストなんですよ
しかも一限から
どうしたものか…