ハイキュー!!
□『お酒の効果は絶大です』及岩
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―俺は今、すっごい誘惑と闘ってます―
「おいかわぁ?」
こてんと首を傾げる岩ちゃんはすごいあどけない感じで
仕草一つ一つが幼さを感じさせた
なんで岩ちゃんがこんな可愛くなってるのかって?
そんなのこっちが知りたいよ
こんな姿人には見せられない、絶対に!!
「岩ちゃんどうしたの?なんかいつもと違うよ??」
「ん〜…なんか、ふわふわ…する?」
「なんで疑問系なの?」
そんなツッコミを入れつつ岩ちゃんの額に触る
―うん、熱はない―
顔が赤かったから熱があるのかと思ったけど違うみたいだし
ホントにどうしちゃったんだろ?
今日は体育館の点検で部活が休みだったから、じゃあ家で試合のDVD見ようってなって
それから、まぁかって知ったるなんたらって感じで俺の家に来て…
「とにかく一旦飲み物置こう?もうふらふらしてるしこぼれちゃうから!」
そう言って取り上げた缶ジュース、だったのだが…
「げッ…これジュースじゃない」
よく見てみれば缶にはアルコール10%の文字
「なんでもっと大きく書いてないの!?」
隣を見ればニコニコと上機嫌な岩ちゃんの姿
―可愛いなコノヤロー
原因は分かったけど、どうしたらいいんだろ
水を飲ませたらいいのかな?
「ちょっと水取ってくるから待ってて」
そう言って立ち上がったらズボンの裾を掴まれた
「どっかいくのか…?」
また首を傾げて聞いてくる
立ち上がったことによって岩ちゃんは上目遣いになってて
お酒のせいで赤くなった顔、ちょっと潤んだ瞳…
事情を思わせるその顔に当てられない奴はいないと思う
「い、岩ちゃんっ…水、取ってくるだけだから」
「ゃだ、…ここにいろ」
いやいやと首をふる岩ちゃんはホント幼くて
手を伸ばして頬を撫でてあげると、嬉しそうに目を細めた
「もうッ、…岩ちゃんが悪いんだからね!」
勢いに任せて引きっぱなしだった布団に岩ちゃんを押し倒した
「ぉ、いかわ…?なに??」
酔いで状況がすぐ理解できないのかはてなを浮かべる岩ちゃん
原因を作ったのはジュースとお酒を間違った俺だけど
これは岩ちゃんが可愛いのが悪いと自分のことを棚にあげた
=end?=
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