TOA

□赤ずきんパロ
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ある日
赤ずきんことジェイドは森の小道を歩いていた

亜麻色の髪を風に揺らし
眼鏡の下の瞳は綺麗な赤で見るものを魅了した

そんな彼の後をつける者がいた

「…今日も暇なようですね、ピオニー?」

ジェイドがそう話しかけると茂みから出て来た

「なんだ気付いてたのか、面白くない」

ピオニーと呼ばれたその人物は狼だった

「はぁ…一応あなたは狼なのでしょう、猟師に射たれても知りませんよ?」

「まぁ大丈夫だろ、この森には、なかなか猟師は来ないしな」

ジェイドはピオニーにそうですかと呆れたように返し歩みを進めた

そしてジェイドはまだついてくるピオニーに問いかけた

「ついてきて楽しいですか?」

いつもいつも朝と夕方この道を通るたびについてくるピオニーに疑問に思ったことを聞いた

「いや、別に。ただお前が襲われやすそうななりをしてるからついてきてやってるだけだ」

「……はぁ、私も見くびられたものですねぇ。あなたについてもらわなくても自分の身ぐらい守れますよ」

そう言うと遠慮するなよなどと笑顔でいいジェイドの隣に並ぶ

「荒れ狂う流れよ(ちょっと加減した)スプラッシュ」

小声で譜術を発動させるジェイド

「うわッ?!…な、にするんだいきなり!」

加減のおかげで流されることは無かったが水浸しになった

ピオニーはこの話しで譜術使えるのかよなどとぶつぶつ言いつつ濡れた服をしぼる

「あなたに護衛されるなど遠慮どころか拒否しますよ♪それにあなたの方が危険人物です。」

「酷い言いぐさだな…お、そろそろ出口か。」

道の先に開けた場所が見え二人は足を止めた

「そんじゃ俺は行くわ、また夕方待ってろよ」

「さぁ、それはどうでしょうね。まぁ期待せずにいますよ」

そんな会話をかわし二人は別れた
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