世界一初恋

□『酒は飲んでも呑まれるな』雪木佐
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校了も明け一段落つき
9歳年下の恋人…雪名皇と久しぶりに会うことになった……のだけれど
その日に限って専務取締役の井坂さんが

『飲み会開くから、エメ編は強制参加な!』

と宣言されてしまった

「はぁ…なんで今日なんだよ」

「何かいいましたか?」

「何でもないよ律っちゃん」

律は頭にハテナを浮かべつつそうですかと返し酒の席へ戻って行った

それを確認し木佐はまた溜め息を吐いた

それからどれだけ時間が経っただろうか…

いつの間にか飲み会は終わりみんなそれぞれ帰路についた

それは木佐も同じでフラフラしつつもマンションへたどり着き自宅へと入った

すると部屋の電気がついており中にいた人物が気付いて出迎えた

「木佐さんおかえりなさい、鞄持ちますね」

雪名はキラキラと眩い笑みを木佐へと向け鞄を手に持った

「……」

それに対して反応がない木佐に疑問を持ち顔を覗き込んだ

「木佐さん…?」

「ゆ〜きなぁ」

急に甘い声で名を呼び抱きついて来た

「き、木佐さん?!もしかして酔ってます?」

「酔ってねぇよ、ちょ〜と酒は飲んだけどぉ」

そう言っているが大量に飲まなければここまでぐでんぐでんはならない

どうにかソファーへたどり着き木佐をソファーへ座らせた

「木佐さん、大丈夫ですか?水飲みますか??」

「ん〜平気平気ぃ」

まるで子どものように笑うその姿は雪名には毒でギリギリで理性を保っていた

「なぁゆきな〜キスして」

突然の誘いに一瞬硬直すると催促するようにダメ?などと小首を傾げ聞いてくる

「木佐さん、可愛すぎですよ。俺止まれませんからね?」

「ん、いいよ」

木佐は妖艶な笑みを浮かべこたえそして雪名の背に手をまわした


END

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