白桃の籠 〜ハクトウノカゴ〜

□桃色の桜 〜モモイロノサクラ〜
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。゜…。゜…。゜…゜。…゜。…゜。


早く起きすぎた。

どうやら私は、遠足前にワクワクしすぎて眠れないタイプの人間らしい。



机上のデジタル時計には5:07の文字。






そういえばこの時計、 姉さんに選んで買ってもらったやつなんだよね、懐かしいな。










ここにきて二日目に届いた自分のベッドから降りて、台所へ向かう。

隣の部屋の火神君は、まだでっかいいびきをかいている。



今日のご飯当番かがみんだけど、せっかく早起きしたし、作ってやろう。




何がいいかな。めでたい日だし、 ちょっと贅沢なものでもいいかも。









調理が終わると、火神君が起きてきて、二人でちらし寿司を食べた。


うめぇな、と言いながらがつがつ食べる火神君を見ていると、凄く嬉しくなる。


―凄い!!美味しいよ空!
将来シェフになれるんじゃないの!?―



なんでだろう、ここに来て、姉さんのことを思い出す回数が増えてる。生きてるってわかったからかな、会いたいな…





さて、歯みがきして、着替えよう。
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