白桃の籠 〜ハクトウノカゴ〜
□水色の髪 黒子side
2ページ/3ページ
綺麗なその人が鼻血を拭くのをボンヤリ眺めていると、ティッシュを持っている方とは反対の手に、一枚の紙が握られていることに気が付いた。
『すいません、その紙、なんですか?』
「誠凛に出す願書ですよ」
やっぱり、そうかなと思いました。
『あの、よかったら一緒に行きませんか、僕もこれから出しに行くところなので』
「ホント!?是非っ!!断る理由なんかないよ!
私、桃花空!
あなたは?」
『黒子テツヤです』
「これからよろしくね!!」
綺麗な笑顔だった。
差し出された手を握り返すと、
心臓の鼓動が速まっていった。
これを一目惚れと言うんでしょうか。
☆☆☆☆☆
第五章へ続く
次のページはあとがきです!