白桃の籠 〜ハクトウノカゴ〜

□水色の髪 黒子side
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綺麗なその人が鼻血を拭くのをボンヤリ眺めていると、ティッシュを持っている方とは反対の手に、一枚の紙が握られていることに気が付いた。




『すいません、その紙、なんですか?』

「誠凛に出す願書ですよ」


やっぱり、そうかなと思いました。


『あの、よかったら一緒に行きませんか、僕もこれから出しに行くところなので』


「ホント!?是非っ!!断る理由なんかないよ!

 私、桃花空!

 あなたは?」


『黒子テツヤです』






「これからよろしくね!!」




綺麗な笑顔だった。




差し出された手を握り返すと、

心臓の鼓動が速まっていった。





これを一目惚れと言うんでしょうか。




☆☆☆☆☆
第五章へ続く
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