白桃の籠 〜ハクトウノカゴ〜

□桃色の桜 〜モモイロノサクラ〜
1ページ/5ページ




あの後、私は黒子君という名の天使と共に願書を出しに行って、別れ際に入学式でまた会おうと約束した。



それからは、バ火神君と猛勉強の毎日。



いやー、覚悟はしてたんだが、かがみんは予想以上にバカだった。


二人で教え合うと効率がいいかな、と思ったのに、

「おい空、これ教えてくんねー?」

『ん〜?どれどれ…
 …て、コレ小三で習うはずの計算だけどォ!?』

なーんてやり取りがしょっちゅう。

結局わからないところをかがみんに訊いても

「あ?わかるわけねーじゃんオレに訊くなよ」

って返ってくるばっかり…




結局、本屋へ行ってしこたま参考書を買ってきて解きまくるしかなかった。




炊飯器が届いてからは、毎日交代でご飯を作っている。自慢じゃないけど、私には料理の才能があるらしく、料理には厳しい火神君を唸らせた。エヘン。






そして、受験は無事成功。しかも特待生ですよ、コレは予期してなかった。

まぁでも、凄く助かる、やりたいことありすぎてバイトなんかする暇なさそうだし。そもそもバイト代なんかで学費払えないよな、あはは。

 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ