白桃の籠 〜ハクトウノカゴ〜

□水色の髪 黒子side
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今日は誠凛高校に願書を出す日です。






僕は朝早く起きて朝食を食べ、6時半に家を出た。










歩きながら考え事(内容:『今日はどのタイミングでバニラシェイクを飲みましょう…やっぱりおやつの時間がいいですかね…』)をしていると、




「ぶはっ」



と後ろから声がした、と思ったら






ドォォンガラガラガッシャアアアン






と派手な音がしたので、驚いて振り向くと。





女の子が、倒れた空のゴミ箱に頭を突っ込んだ状態で、にやけながら、




鼻血をだらだら流していた。




『大丈夫ですか!?』


慌てて駆け寄ると、彼女はむくりと起き上がり、


「大丈夫です!心配は要りません!!

 それより、ティッシュ持ってませんか?」



『持ってはいますが、鼻血を止めるならティッシュじゃないほうがいいですよ?』


「いえ、鼻血はもう止まったんで大丈夫です、ただ、血を拭きたいので…」


『そうですか、良かった。どうぞ』


「ありがとうございます」


彼女は、僕の渡したティッシュを受け取り、ごしごしと血を拭く。









よくみると、とても可愛い顔をした娘だった。



黒髪に黒い眼、真っ白な肌に華奢な体。



そして、髪の毛の異常な長さ。

なんと腰下まである。


それに、こんなに伸ばしているのに見ていて全く不快感のない、綺麗な髪だった。
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