白桃の籠 〜ハクトウノカゴ〜
□純白の壁 火神side
1ページ/3ページ
俺は一週間前にアメリカから日本に帰って来て、一人暮らしをしている。
このマンションにも、ようやく住み慣れてきた。
腹減ってしょーがねぇ。
まだ炊飯器が届いていないから、今のところ毎日コンビニ弁当だから無理もない。
いつも通り、近くのコンビニで弁当を10個くらい買った。
初めて行ったときは気味悪がられたけど、今では店長のおじさんともよく話すお得意様だ。
「今日もそんなに食べるのかい、火神君。良いことだ、うんうん」
と、店長はニコニコしながら、レジ袋に入れたホカホカの弁当を渡してくれた。
『サンキューな、です』
「ああ、いつでもおいで。
毎度あり!」