白桃の籠 〜ハクトウノカゴ〜
□純白の壁〜ジュンパクノカベ〜
1ページ/6ページ
姉さんが死んでから、一年半が過ぎようとしている。
ぼんやりと、白い天井を眺めて過ごす日々も、もうすぐに終わる。
せめて、明後日までは生きよう、ちょうど一年半になる日までは。
姉さんに届きますように、と、口を開き、かすれた声で呟く。
(向こうに着いたらすぐに、貴女に会いに行きます)
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ