漆黒の桜 〜シッコクノオウ〜
□黒髪の夜兎 万事屋side
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〜銀時side〜
「私、紅っていいます!!夜兎なので名字はありません
どうかここに住まわせて下さい!」
左側のソファーに座った、神楽より少し年上くらいの女の子が頭を下げる。
「どうします、銀さん?
ぼくと神楽ちゃんは、その気でいるんですが。」
右側のソファーに座っている新八が、俺の方を見て尋ねてくる。
俺は、イスから立ち上がって言った。
『家族がまた増えたな、楽しくなりそーじゃねーか』
そのとたん、パァっと三人の顔に笑顔が浮かんだ。
「わぁーい!!嬉しいネ、紅とは仲良くなれそうアル♪」
「紅さん、ようこそ万事屋へ!!」
二人に囲まれ、頬を桜色に染めてはにかむ紅には、子供っぽい顔立ちなのに、
何故か凄く大人びた魅力があって、少しの間見とれた。
過去になにかしらあったのかもしれない。と、根拠は無いが思った。
「あ、あの、もう一つ!
いい忘れてたんですけど、隔日でいたりいなかったりすると思うんですけど…」